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ユーザー目線のSEO対策「ヒマワリ思考法」 (2/3)

2010年06月18日 10時00分更新

文●小池 勉/コンテンツブレイン

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戦略的SEO対策はサイト情報設計とセットで考えよう

 私はプランナーとして、企業のサイトマスターと相談しながらサイトを構築しています。相談の場ではもちろん情報設計についても話し合っています。特にSEO対策を施す際には、受け皿となるページをどのように情報設計していくかは重点的にディスカッションします。

 SEO対策を施す際のコンテンツの見直しといえば、「キーワードをどのようにテキストに散りばめるか」といった表現の修正が多いですよね。しかし、それだけでは情報設計の見直しになりません。もっと大局的な視点を持って「戦略」というスケールを持ったSEO対策を考えるべきではないでしょうか?

 ユーザーは何かの情報を求めて検索サイトを利用しますから、見つけた企業サイトに求める情報が掲載されていれば、両者にとってうれしい話です。ユーザーは欲しい情報にすばやくアクセスできますし、企業は呼び込みたいユーザーに見てもらえます。

 このように、ある種の趣向、目的意識の明確なユーザーに絞って集客ができるのは、インターネットが持つ特性のひとつです。テレビCMは広く一般の人々に知らしめる力がありますが、特定の人々に強く訴える点においてはインターネットのほうが向いています。インターネットの集客ではインターネットならではのメリットを有効に生かすことを考えましょう。

 逆に注意が必要なのは不適切なキーワードを設定してしまうことです。たとえばサイトの内容と合っていないのに、「話題のキーワード」「旬のキーワード」でムリヤリSEO対策を施すと、かえってアクセスしたユーザーの失望につながるのでたいへん危険です。

 また、自社商品のスペックに含まれる用語をSEO対策に使うのも、よくある失敗のもとです。ユーザーはその用語について知りたいのであって、商品の説明を見たいわけではありません。

 特に検索サイト対策によって集客が増えるだけに、「あのサイトには期待に応えるコンテンツがない」という失望から、二度とアクセスしないようなユーザーを増やすだけになる危険すら考えられるわけです。

 だから、検索サイト対策とサイトの情報設計はセットで考えなくてはいけません。

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