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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 ― 第11回

古いパソコンをリモート接続して活用する技 後編

2010年04月20日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

リモートデスクトップ接続が利用できないなら
フリーソフトを使う

 リモートデスクトップ接続でサーバー側になるには、Professional相当以上のエディションが必要になる。Windows 7/VistaのHome PremiumやXP Home Editionは、クライアントにしかなれないのだ。これらのエディションを使うパソコンをサーバー側にしたいのなら、オンラインソフトのリモートデスクトップ接続ソフトを利用しよう。

 定番の無料リモートデスクトップソフトといえば、「UltraVNC」だ。VNCは「Virtual Network Computing」の略で、リモートデスクトップ接続機能と同じように、リモートからパソコンを操作できる。通信に利用しているのはTCPの5900ポート、ブラウザー経由で接続する際はTCPの5800ポートだ。リモートデスクトップ接続と同様に、このポートをファイアウォールやルーター、接続するアドレスなどに利用するので覚えておこう。

 サーバーになるパソコンにUltraVNCをインストールしたら、サーバー側でサービスを登録して、パスワードを入力。クライアント側では「UltraVNC Viewer」を起動して、サーバーのIPアドレスを入力する。認証画面が開くので、サーバー側のパソコンで設定したパスワードを入力すれば接続完了。

すべてのオプションを有効にしておくサーバー側のパソコンでパスワードを設定する
サーバー側のパソコンにインストールする際には、すべてのオプションを有効にしておくサーバー側のパソコンでパスワードを設定する
クライアント側のパソコンでIPアドレスを入力するWindows 7 Home Premiumにリモート接続できた
クライアント側のパソコンでIPアドレスを入力するWindows 7 Home Premiumにリモート接続できた

 UltraVNCはリモートデスクトップ接続よりも機能が充実しており、クライアントソフトを利用すれば接続も簡単だ。ただし、リモートデスクトップ接続よりもレスポンスが遅い。また海外製ソフトなので、メニューはすべて英語だ。

 「UltraVNCはおろかリモートデスクトップ接続でも遅い!」という人や、クライアント側の性能が低くて快適に操作できない場合は、「ZeroRemote」(作者:一撃氏)がお勧めだ。フリーソフトで、対応OSはWindows Vista/XP/2000やWindows Server 2008/2003だが、筆者の環境ではWindows 7でも問題なく利用できた。必要スペックのうちネットワークが100Mbps LANとなっているので、インターネット経由での利用には向いていない。

 インストールは不要で、実行ファイルひとつだけのシンプルさが好印象だ。実行したら、サーバーもしくはクライアントの動作モードを選択し、各種設定を確認するだけの簡単操作。一瞬で画面が表示されるのには驚くはず。

 初期設定では画質が悪いが、これはデスクトップ画面のデータを圧縮して送信しているため。クライアント側のタスクトレイからメニューを表示し、等倍表示すればきれいになる。それでも動作は十分に高速だ。

起動メニューから「サーバーモード」を選択IPアドレスを選択して[OK]をクリック。セキュリティーのためにパスワードを設定することも可能「クライアントモード」を開き、パスワードを入力
「ZeroRemote」の起動メニューから「サーバーモード」を選択IPアドレスを選択して[OK]をクリック。セキュリティーのためにパスワードを設定することも可能「クライアントモード」を開き、パスワードを入力。音声の出力先や映像の圧縮に使うコーデックなどを設定できる
リモート接続できた
リモート接続できた。サーバー側のCPUがAtomでもOKの軽さ
タスクトレイのアイコンから各種設定が可能ウインドウサイズを「1/1」に設定すると
タスクトレイのアイコンから各種設定が可能ウインドウサイズを「1/1」に設定すると、きれいに表示される

 手元にないパソコンを操作できるリモートデスクトップ接続は、アイディア次第で便利に活用できる。住宅事情により、デスクトップパソコンは押し入れや物置に設置しなければならない人や、家が広すぎて各部屋にネット端末が欲しい人には特にお勧めだ。また外出先で作業する際に、クライアント側のパソコンにファイルを残さないので、セキュリティー面でも安心だ。常用する必要がない人でも、一度リモートデスクトップ接続を試してみてはいかがだろう。あなただけの思わぬ活用法が見つけられるかもしれない。


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。現在使っているノートパソコンは、東芝のSS RXとMac。とはいえ、1年以上前の製品なので、買い換えを思案中。日経パソコンオンラインで「ビジネスパソコンテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)、「PDFビジネス徹底活用技」(技術評論社)。


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