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決定版 Mac初心者のための購入ガイド 第4回

「できない」を「できる」に変えよう!

Macをもっとパワーアップする周辺機器&ソフト16選

2010年04月06日 12時00分更新

文● 倉田吉昭

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10.Macのデータを同期したい

 MacとWindowsを併用したり、複数のMacを使っていると、個々のデータのズレが気になるもの。アップルの統合インターネットサービス「MobileMe」(価格は9800円)に加入すれば、データを同期することでこのズレを補正して、常にどのマシンでも最新のデータを利用できるようになる。

 MobileMeではカレンダー、アドレス帳、パスワードといったデータをサーバー上に保存し、複数のMac、Windowsパソコン(Outlookに対応)、さらにiPhone間で自動的に同期してくれる。特にiPhoneとの連動は非常に強力だ。

 また、Googleカレンダーなどのウェブサービスを使えば、一部のデータは無料でも同期できる(関連記事)。同期サービスはデータのバックアップとしても役立つので、うまく使いこなしたいところだ。

MobileMeではデータ同期のほか、ウェブ上のディスクスペース「iDisk」(標準で20GB、メールと共用)、ウェブメールも利用できるメールアドレス「@me.com」、自宅のMacに外部ネットワークからアクセスする「どこでもMy Mac」、iPhoneの現在位置を表示する「iPhoneの検索」といった機能が利用可能。Mac単独より、iPhoneと併用する方にお勧めしたい。価格は9800円


11.Officeのファイルを作成したい

 昔は、Macを使わない理由として「MS Officeがなければ仕事にならない」というのが挙げられていたが、そもそも最新のMac OS X 10.6「Snow Leopard」ではOSの標準機能「QuickLook」でOfficeで作成したファイルの内容を確認できる(関連記事)。

 さらに、今はMac用Officeも定番ソフトとして定着している。最新版は「Office 2008 for Mac」だ。「.docx」「.xlsx」といった最新のOffice用フォーマットもサポート。さらにMSゴシック/明朝、MS Pゴシック/同明朝に加えて「メイリオ」フォントも付属するため、見た目の互換性もかなり高まった。

 個人で使うならWord/Excel/PowerPoint/Entourage(Outlookに相当するMac専用の電子メールクライアント)、Messangerがパックになって家庭用に限って最大3台までのMacにインストールできる「Office 2008 for Mac ファミリー&アカデミック」がお勧めだ。

 なお、Windows版のOfficeは現在Office 2010がベータテスト段階に入っているが、Mac版のOffice 2010も'10年度内に発売される予定だ。このバージョンでは、現在のMac版Officeに欠けているVBAマクロのサポートなどの機能が追加されるとみられている。

 また、OfficeにはこだわらないがOffice形式のファイルを読み書きしたいという人には、アップル純正のビジネスアプリスイート「iWork '09」や、オープンソース「OpenOffice.org」のMac版を使う手もある。

Office 2008 for Mac ファミリー&アカデミック。Mac本体とのバンドルキャンペーンもよく展開されているので、さらにお買い得に購入できる。価格は2万3800円

「iWork」は、アップル純正のオフィススイート。表計算の「Numbers」、ワープロの「Pages」、プレゼンテーションの「Keynote」の3本からなる。4月には「iPad」版iWorkも登場予定。価格は8800円


12.画像を編集したい

 iLifeに含まれるiPhotoには、簡易編集機能は備わっているものの、写真を合成したり、文字を入れるといった加工はサポートしていない。「Adobe Photoshop Elements 8 for Mac」のようなグラフィックソフトはこうした機能を補完するために、大変役に立つ。

グラフィックソフトの代名詞とも言えるAdobe Photoshopのコンシューマ版「Photoshop Elements 8」。簡単操作でさまざまなエフェクトをかけたり、合成/編集が可能。価格は1万4490円。なおiPhotoユーザーなら安価な(ダウンロード版で9800円)乗り換え版も購入できる

 「Graphic Converter」のようにオンラインウェアの中にもグラフィックソフトは多数ある。単機能に特化しているが使いやすいものから、Photoshopなどの市販製品に匹敵する高機能なものまで多岐に渡っており、こうしたソフトを探していくのもMacの楽しみの一つだ。

Macでは長い間定番とされている、シェアウェアのグラフィックソフト「Graphic Converter」。その名の通り、極めて多岐に渡るファイル形式の変換が基本機能だが、Photoshopのような画像の修正/編集機能も備えている。価格は5000円

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