トルミルでPS3ユーザーの嗜好が一目瞭然!?
初期設定が終われば、いよいよ使い始められる。torneが発表されてから待ちに待った瞬間だったので、メインメニューが現れたときには思わず感動してしまった。
早速メインメニューから「テレビ」を選び、実際に視聴してみる。番組のタイトルが表示され、その後番組が流れ始める。やはり番組が再生されるまでにちょっと待たされる感覚はあるが、ストレスが溜まるというほどでもない。
番組視聴中にコントローラーの十字キーのいずれか、あるいは○ボタンを押すと、画面下1/3程度の領域にその時間に放送されている番組の一覧、そして選択中の番組の情報がテロップ風に表示される。最下部には各ボタンに割り当てられている機能が表示されているので、操作に迷うことはない。
この番組表示で面白いのは、各番組に表示される人のアイコンで、torneを使ってその番組を視聴しているユーザーの割合を表している。これがtorneの特徴的な機能の1つである「トルミル」の「ミル」の部分だ。割合は5段階で表示されており、どの番組が人気があるのか一目瞭然となっている。
この状態でカーソルを動かさずにいると、番組の上に吹き出しが現れ「273トル」などと表示される。これがトルミルの「トル」の部分で、その番組を何人がtorneで録画しているのかが分かる。こちらも面白そうな番組を探すときに役立つだろう。
テレビを視聴中、□ボタンを押せば番組表の全画面表示になる。メインメニューからでも番組表にアクセスできるが、テレビ番組表を見る機会は多いであろうことを考えると、1ボタンで表示できるのはうれしい。
その番組表の各種操作のレスポンスは本当に速い。先日の取材で分かってはいたが、改めてその速さには感嘆してしまう。カーソルを動かすと出力される、「カッ」という音も心地よい。十字キーを押し続けてしばらくすると、あるタイミングでスピードアップしてさらに高速にカーソルが動き出す。
EPGによる番組表の表示は、液晶テレビやBDレコーダーなどでは基本機能となっているが、翌日以降の番組表を見ようとするとまったりと動くカーソルにイライラしてしまう。これを解消するために、表示されている日付の前日、あるいは翌日の番組表に移動するための機能がリモコンのボタンに割り当てられていることが多い。ただこうした操作も直感的ではなく、使いやすいとは言い難かった。
torneでも左のアナログスティックを上下に動かすと1日単位の移動となるが、そもそもカーソルの移動が速いため、上下キーだけの操作でもフラストレーションが溜まることはない。これは大きなポイントと言えるだろう。
番組再生中にウェブブラウザーを使えるのもtorneのポイント。たとえば出演者の情報をWikipediaで見たり、CMで気になった製品の公式サイトを見るといった使い方ができる。
ウェブブラウザーを表示すると、画面が左右に分割され、左にテレビ画面、右にウェブページが表示される。この2つを同時に見られるのは意外と便利で、番組をチェックしつつブログや掲示板を見たり、あるいはウェブメールで新着メールを確認するといった使い方ができる。テレビを見ながら、ウェブサイト上で提供されているプロ野球速報を確認するといった使い方も便利そうだ。
この連載の記事
-
第95回
AV
映像を見ながらコミュニケーションを楽しむ「RZタグラー」 -
第94回
AV
録画番組の視聴スタイルを変えるAndroid端末「SV-MV100」 -
第93回
AV
HD動画もスムーズ!? 「iPad 2」のAV機能をチェック -
第92回
AV
ガツンとくる重低音ヘッドフォン 気になる3機種をチェック! -
第91回
AV
電車の中でも気軽に作曲! iPhone用シーケンサを試す -
第90回
AV
カメラ機能を愉快に使う! 特選Android用カメラアプリ -
第89回
AV
iPad版「Garage Band」で気軽に音楽制作! -
第88回
AV
iOS 4.3に組み込まれたホームシェアリングを試す! -
第87回
AV
編集機能が大幅強化! 生まれ変わった「TMPGEnc」 -
第86回
AV
Androidスマホは万能動画プレーヤーになれるのか!? -
第85回
AV
iPhoneより便利? Androidの音楽再生環境をチェック! - この連載の一覧へ