カードサイズのスリムデザイン
ビクター「PICSIO GC-FM1」
日本ビクターの「PICSIO GC-FM1」(実売1万6000円前後)は、カードサイズのデジカメか携帯電話のようなデザインで、これでハイビジョン撮影ができることに改めて驚かされてしまう。幅53×奥行き17×高さ97mm、約100gの小型・軽量サイズながら、USB端子だけでなくHDMI端子もしっかり装備している。
撮像素子は動画有効203万画素のCMOSセンサーを採用。動画の記録解像度は今回紹介する中では唯一、最大1440×1080ドット(30fps)となっている(ほかは1920×1080ドット)。静止画は8M(3264×2448ドット)記録が可能。背面には2型液晶モニター(11万5000ドット)を備え、下部には十字キーを含む操作ボタンが配置されている。
撮影機能は、4倍デジタルズームと電子式手ブレ補正を備える。その他は風景/マクロの切り替えができる程度。こちらも付属のソフトを使って「YouTube」などへの動画のアップロードなどが手軽に行なえる。
持った感じは、下部の十字キーを親指で押さえるようにするとホールドしやすかった。まさに携帯電話でカメラ撮影をしているような感覚だ。サイズの割に十字キーは大きめなので、再生メニューなどの操作もしやすい。ただし、本機は設定メニューというものがなく、設定変更はすべてボタンやスイッチを切り換えることでダイレクトに行なえてしまう。ややこしいメニュー操作は苦手、という人にはうれしい1台だろう。
デジカメでもフルHD動画の撮影ができる! ソニー「DSC-TX7」
ビデオカメラではないが、フルHD動画の撮影に対応したコンデジにも触れておきたい。
ソニー「サイバーショット DSC-TX7」(実売4万5000円前後、関連記事)は、裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」や広角25mmレンズを搭載するコンデジだが、最大の特徴はAVCHD規格のフルHD撮影が可能なこと。
実売5万円クラスのモバイルHDビデオカメラとなると、動画形式はパソコンと相性の良いMPEG-4 AVC/H.264が主流となる。「YouTube」などでの利用はしやすいが、一方でBDレコなどはAVCHD対応が主流。手軽にBDレコに取り込んでBDに保存するといった使い方には向いていない。BD保存まで考えている人なら、本機のAVCHD記録はメリットになるだろう。
価格的にもサイズや使い勝手の面でも、コンデジとモバイルHDビデオカメラは境界線があいまいになってきているようだ。基本的には静止画と動画のどちらかを重視するかがポイントとなりそうだが、いずれにしても、ハイビジョン動画撮影機能は今後ますます採用モデルが増えそうだ。
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