24Mbpsの最高画質モードの実力をチェック!
まずは最高画質モードである24Mbpsと、一般的な17Mbpsの画質の違いをチェックしてみよう。まずは川の水の流れを撮影してみた。
全体的な印象としては、さすが24Mbpsだけあって、段差を落ちる水の流れでも映像の破綻はまったくない。17Mbpsも十分に優秀だったが、比べてみると細かい水の流れがやや荒れた感じになりがちなことがわかる。
ソニーは明るく、精細感のある印象。逆光気味の撮影でも極端な白飛びを抑えつつ、それでいて、陰になる部分の木々の陰影もしっかりと再現できていた。細かい飛沫の動きも鮮明で描写力の高さはかなりのもの。ソニーの17Mbpsもほぼ同様の印象。ただし、川の水の流れがやや荒れている。
参考のため、下位機種の「HDR-CX170」の17Mbpsでも撮影したが、違いは若干解像感が劣って感じたことくらいだ。それ以上に目立ったのは、日光の反射によるレンズフレア。その形状が虹彩絞りの形状そのままになっていること。これは後でテストするボケ味の再現でもよくわかる。
キヤノンも精細感はかなり優秀で、これぞハイビジョン映像と言える解像感である。空中に散った細かな水しぶきによる霞まで明瞭に再現している。水の流れの再現もきめ細かく、ノイズっぽさなどはほとんど感じない。
色は若干控えめの印象で、木々の葉の緑が鮮やかすぎず、見た目に自然な色で再現する。逆光気味の撮影のせいもあるが、暗部がやや潰れがちだ。17Mbpsでも、精細感などはほぼ劣化感はない。水の流れではややブロックノイズ状の乱れをわずかに感じる部分もある程度だ。
参考までに下位機種の「HF R10」の17Mbpsのモードで撮った映像も基本的に同傾向。ミドルクラスモデルとしては解像度感の高い映像になっていたのが印象的。ここでもレンズフレアによる虹彩絞りの形状の違いがはっきりわかる。
ビクターHM1は、さすが1062万画素B.S.I.CMOSセンサーだけあって、解像度感の高さが実感できた。木々の緑も鮮やかさと自然な色合いのバランスのとれたもので、精細で見やすい。裏面照射型CMOSのため、暗部の再現も優れているが、全体に明るめの映像でやや白飛びも多めに感じた。
17Mbpsでも解像度感の高さは感じるが、24Mbpsほどの飛び抜けた印象はない。ぜいたくな使い方にはなるが、24Mbpsで撮影した方が本機の高解像度を生かした撮影ができるだろう。そのぶん、映像の乱れやノイズの発生はほとんど見られない。
サンプル動画の元ファイルのダウンロードは以下からできます
この連載の記事
-
第5回
AV
これは必要! 何かと便利なビデオカメラアクセサリー -
第4回
AV
スナップ撮影もフルHDで! 1~5万円で買えるビデオカメラ -
第3回
AV
ミドルクラスは使い勝手で選ぶ! HDビデオカメラ操作比較 -
第1回
AV
2万円台からフルHD!? 最新ビデオカメラのトレンドをチェック -
AV
どれがいい? 春の最新HDビデオカメラ徹底比較! - この連載の一覧へ