撮影サンプル
オリンパス「E-P2」
ニコン「D3000」
ペンタックス「K-x」
リコー「CX2」
撮影時にあらかじめ撮影モードを設定するのはオリンパス「E-P2」とリコー「CX2」。E-P2ではAFでのピント位置を中心にその周辺をぼかすが、CX2ではぼかさない範囲にピントが限られるようだ。
カメラ任せにできるE-P2のほうが楽なように思えるが、実際使用してみると自分の思った位置になかなかピントが合わず、測距点選択でシングルターゲットを選択してから使用したほうが、より自分好みの位置をぼかさずに済みそうである。
CX2はぼかす位置も幅も自分好みに設定することができるので、ある程度経験のあるユーザーであればこちらのほうが使い勝手はいいかもしれない。
E-P2で「ジオラマモード」設定時、ライブビュー画像はフレームレートが極端に落ちるため、カクカクとぎこちない動きを見せる。また撮影後の書き込み時間も画像処理の分、3~4秒ほどかかる。その点、CX2では書き込み時間は通常時と同じくらいの速さだった。
一方で、ニコン「D3000」とペンタックス「K-x」は再生時に画像処理をするタイプだが、ともに位置の変更はできるものの、CX2のように幅の設定まではできない。さらにK-xでは3段階の調整しかできないのも少し不満である。
撮影後に画像処理をするタイプは、なにも加工していないオリジナル画像が残るので、その後何度でもトライ&エラーを繰り返しながら、自分好みに追い込んでいけるのがいい。
ただ、ニコンのぼかさない部分の幅は少し狭すぎるかもしれない。全体で見渡してみると好みの範疇かもしれないが、E-P2とCX2のぼけ方はかなりシフトしたときの効果に似ているように思う(シフトの仕方によってもぼけ方は違ってくるので一概には言えないが)。
撮影中に余裕があれば、CX2のように幅や位置を調整できる方がいいと思うが、時間が限られているときはD3000のように撮影後再生時に調整できるもののほうが安心できる。個人的にはぼけ始めがゆっくりしているE-P2が好みだ。
というわけで、結構楽しめるこの機能。身近な風景がミニチュアっぽく変わる様をぜひ実際に楽しんでみてほしい。