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ビットが立った日にネットワーク業界に大きな異変

HP、スリーコムを買収!老舗の名家が合流へ

2009年11月12日 21時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 米ヒューレット・パッカード(HP)は、ネットワーク機器大手のスリーコムを約27億ドルで買収することを発表した。1株当たり7.9ドルの現金で買収は行なわれ、2010年の上半期に完了する予定。

スリーコムのサイトでは「HP+3COM A POWERFUL 1-2 PUNCH」というバナーも登場している

 スリーコムは、Ethernetの生みの親であるロバート・メトカーフ氏を中心に1979年に設立。Ethernet技術をベースに数多くのLANカードを世に送り出したほか、ネットワーク機器も幅広く手がけてきたいわば老舗の名家である。モデムメーカーのUSロボティックスやIPSベンダーのティッピングポイントなど多くの企業買収を進めたほか、中国のファーウェイテクノロジー(華為技術)との合弁会社であるファーウェイスリーコムを設立し、その後同社をH3Cとして100%子会社化している。これらベンダーも今回の買収により、HPの傘下に入る。

 ネットワーク機器最大手のシスコのサーバ市場参入により、データセンター市場のプレイヤーは大きく変わりつつある。HPもこれまで「HP ProCurve」のブランドでコストパフォーマンスの高いスイッチや無線LAN機器を提供してきたが、今回のスリーコム買収によりコアに近いネットワーク機器も自前で提供できるようになる。

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