「コスト削減とクラウド」。この2つの単語の結びつきは、誰でも容易に想像ができる。イニシャルコストが低い、ランニングも専用のスタッフを置かなくて済む……など、クラウドにかけられる期待は大きい。しかしクラウドのメリットは、もっと奥深いものだった。
とあるホテルチェーンが、地場のホテルを買収。当面は看板を置き換えただけで経営を続けていくことに。もっとも、表の顔と言える予約システムだけは資金を投入して、早期に統合した。
しかし、メールなどのコミュニケーションシステムまでは予算が回らない。だから、忘れ物の問い合わせなどは地場ホテルが使っていたメールシステムを仕方なく使い続けるようになるわけだが、ドメイン名がなんと、プロバイダのものだった! これでは、いくら看板を付け替えてもブランドイメージは難しいことになってくる……。
しかも買収した本社側にはきちんとしたグループウェアが入っていても、買収された側にはないので、お互いが個人アドレス帳に連絡先を入力。スケジュール管理もバラバラで連絡ミスが頻発。かといって、グループウェアのライセンスを配るのはたいへんな負担だ……。
このケースは、絵空事ではなく実際にあったことだ。実は、こういう時こそクラウドが威力を発揮する。今回紹介する日本アイ・ビー・エムのクラウドサービス「IBM LotusLive」(以下LotusLive)は、それぞれ別のコラボレーションシステムを持った組織を、柔軟に結合する機能を特に重視している。
LotusLiveは、現在、
- メールサービス「LotusLive iNotes」……ユーザーあたり5150円/年
- ファイル共有「LotusLive Connections」……ファイル投稿者あたり1万6800円/年
- Web会議「LotusLive Meeting」……最大14ユーザー会議室あたり67000円〜/年
- Web大会議(講演など)「LotusLive Events」……最大999ユーザー13万5600円/年
といった個別のサービスのほか、ConnectionsとMeeting、Eventsを組み合わせた「LotusLive Engage」がラインナップされている。
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| ファイル共有のLotusLive Connections |
上記ホテルチェーンの例では、本社システムはそのままに、買収された側がLotusLive iNotesを使用した。vCardやiCalendarが標準で使えるiNotes側に本社のスタッフを登録し、ユーザーにとってはシステムが統合したかのような効果を発揮したという。また、iNotesはカレンダー機能も有しているので、スケジュールもコラボレートが可能となった。
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| LotusLive iNotes。ドラッグ&ドロップなど、ローカルアプリと変わらない使い勝手を目指す |
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| LotusLive iNotesのカレンダー。上の画面でドラッグ&ドロップした内容が反映されている |
次ページ「適材適所が、クラウドによるコスト削減のキモ」に続く
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