あまりの人気に受注生産が間に合わず、発売日が延びてしまったソニー「α550」。その発売日も真近(11月5日)に迫っている。使い勝手については前回レポートしたが(関連記事)、今回その最終製品バージョンが入手できたので画質を中心にチェックをしてみた。
α550では、撮像素子にCCDではなくCMOSセンサー「Exmor」を採用している。従来機種では最上位機種にあたる「α900」と中級機の「α700」にCMOSセンサーが採用され、エントリークラスにはCCDセンサーが採用されていたが、最近のデジイチのトレンドとしてライブビュー機能への対応や消費電力、画質的な効果から次第にCMOSセンサーが主流になりつつある。
α550はミドルクラスとエントリークラスの中間を埋めるような存在だが、αシリーズも上位機種から序々にCMOSセンサーへ置き換わっていく可能性が高い。
基本の絵を作る「クリエイティブスタイル」
基本的な絵作りを行なう「クリエイティブスタイル」は、ソニーでは新機種が出るたびに項目が整理されている。「α380」やα900で搭載されていた「夜景」がなくなり、項目は「スタンダート」「ビビッド」「ポートレイト」「風景」「夕景」「白黒」の6つになった。
各項目ではコントラスト、彩度、シャープネスを±3段階で変更可能。自分の好みに合わせて設定を変えることができる。ただし、ユーザー設定登録の機能はないので、一度変えてしまうとデフォルト状態が残らない。ユーザー設定が登録できればシーンに合わせて好みの設定を保存しておけるので是非とも採用して欲しい所だ。
クリエイティブスタイルのサンプル
シーンモードとは違い、シャッタースピードや絞りには影響しない。あくまでも発色とシャープネスといった絵作り系の部分だけに影響するようだ。モノクロのスタイル時には一律に彩度を落としてしまうが、特定の色を濃くするフィルター効果のようなものがあれば便利だった。