これを読んだら使いたくなる!
xfy Plannerバージョンアップのポイント
今回のバージョンアップでは、基本的な部分から個別機能(各リフィル)まで、細かいところにも手が入っている。
基本部分の向上ポイントで、何よりも大きいのはレスポンスが上がったことだ。xfy Plannerが春に公開された時点では、ややもっさり感があったが、今回は大変きびきびと動く。ジャストシステムによると、動作速度は20~110%、起動速度は45%向上したという。
次に、Windowsのファイル共有機能を使った、プロジェクトの同時閲覧が可能になった。xfy Plannerは、「仕事用」「プライベート用」など、複数のプロジェクトを作成して活用できる。Googleカレンダーで、1人が複数のカレンダーを使うのと同じイメージ。1プロジェクト=1ファイルという構造なので、共有プロジェクトのファイルを職場の全員で共有すれば、共有スケジュール帳となるわけだ。各プロジェクトは、もちろん同時表示が可能で、表示オン・オフもできる。
基本機能ではもう1つ、休日設定を任意で作成できることになった。七曜と祝祭日を任意に休日に割り当てられるので、たとえば水曜日が定休日の人は助かるだろう。さらに、こうした休日設定は各リフィルに適用される。
また、対応OSも、Windows XP、Vista、7となっていて、64ビット版にも対応している。
リフィル(個別機能)の強化
個別の機能(リフィル)も、強化されている。たとえばガントチャートでは、マイルストーンの設定や、タイムスケールを1日~5年まで設定できるようになり、柔軟なプロジェクト管理ができるようになった。
「xfy Plannerのガントチャートは、プロのPMに使っていただくというよりも、プロジェクト管理をしたことのない人に、手始めで使ってもらうようなイメージです」(岩田氏)。今回、プロジェクト管理のリフィルには、「ガントチャートPro(β)」という高機能版も追加されている。
次に、スケジューラも機能強化され、時間設定のないタスクをドラッグ&ドロップで隙間時間に落とし込めるようになった。「たとえば、調査資料購入という締め切りしか決めていないタスクを、隙間時間に落とし込むことができます。時間が決まっていないタスクに、きちんと時間を入れられるわけです」(岩田氏)。
そのほか、タスクリストリフィルでは、複数のタスクをセットにしてテンプレート化し、ワークフロー的に使うことも可能となった。たとえば、出張に行く場合は、「出張関連」のタスクテンプレートを作っておき、出張申請~出張報告書~交通費精算といったタスクを、毎回設定することなく作成できる。また、「ミニノート」機能も有用だ。これにメモをしておくと、すぐに期間のない未完了タスクに収納される。
Googleカレンダーとも
連携する
前述したとおり、xfy Plannerは、Googleカレンダーとも連携する。「Googleカレンダー連携の機能は、ベータ版から改良を重ねてきましたが、人気度は一番高いですね」(岩田氏)。データ連携とはいえ、Googleカレンダーのxfy Plannerへの取り込みはインポートになる。ただ、Googleカレンダーへの記入は、xfy Plannerのメニューから行なえ、個別の予定単位でも、予定全部でも送信が可能だ。
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xfy Plannerは、ユーザーの“慣れ”次第で、シンプルにもなりマニアックにもなるところがいいし、さまざまなリフィル間のデータ連係も秀逸だ。Googleカレンダーとの連携機能など、他のWebサービスともできる限り連携していこうという姿勢もうれしい。社内で使われるような、既存のグループウェアとの連携が課題として残るものの、まずは個人用の情報管理ツールとして、試用してみたいアプリケーションである。
価格は、バージョンアップ前と変わらず、月額版が300円/月、1Year版が3360円/年。申し込み受付はオンラインショッピングサイト「Just MyShop」のみ。なお、インストールから30日間無償試用できる「xfy Planner 無償試用版」も用意されている。以前無償版を使ったユーザーも、今回のバージョンアップで改めて30日間の試用が可能だ。