このページの本文へ

mixi書き込み3000件!クチコミに火が付いた! (2/2)

2009年10月29日 11時00分更新

文●ビルコム株式会社

  • この記事をはてなブックマークに追加
本文印刷

2.ローンチ後も注目を維持しなくてはならない

 LOVE DISTANCEキャンペーンは、12月1日のキャンペーン開始から12月24日のゴールまでの間、商品名を明かさないのがルール。そのため、「商品の認知度向上」という目的を果たすには、ローンチ後もゴールまでの間、サイトへの注目を維持しなければならない。しかし、Webキャンペーンでは通常、ローンチ直後に注目が偏る傾向があり、話題を継続させるための仕掛けが必要だった。

 そこで、12月24日の前に、本キャンペーンの重要なターゲットメディアでもある「mixiニュース」へ取り上げられ、話題化するようなニュース企画を検討した。

リリース

「LOVE DISTANCE制作委員会」名で配信したアンケートリリース


 mixiニュースでは、アンケート調査などの「データ記事」や恋愛に関する話題が多く取り上げられる傾向があったため、恋愛をテーマとしたアンケート調査を実施し、その結果をリリースとして配信する「アンケートリリース」(*1)という手法を採用した。恋愛というテーマにはいくつかの切り口があるが、LOVE DISTANCEのストーリーに沿って「遠距離恋愛」にフォーカスしたアンケート調査を実施。12月21日が「遠距離恋愛の日」ということを考慮して、配信日は12月19日に設定した。

 結果として、mixiの日記コーナーに3000件以上の書き込みがあり、LOVE DISTANCEのWebサイトのPV増加に貢献した。


3.広告主の「社名」を露出してはいけない

 「ブラインド・ブランデッド・エンターテインメント」と位置づけられたこのキャンペーンでは、カップルが出会うゴールの瞬間まで、広告主の「社名」を明かさない。それがメディアへのアプローチに際して障害になる可能性があった。公共性を重んじるメディアにとって、正体の分からない企業の活動をニュースとして取り上げることには大きなリスクがある。

 そこで、あらかじめ選定したメディアのキーマンに対しては、個別にコンタクトをとり、キャンペーンの目的やねらい、広告主の社名などを包み隠すことなく伝えた。その上で、キャンペーンのゴールまでは社名を公開しないよう協力を依頼し、課題の解決を図ったのである。


 次回は、これらの課題を解決した結果、LOVE DISTANCEがキャンペーンとしてどのような成果を挙げたのか、紹介する。




*1 企業が自社で調査した結果をプレスリリースとしてメディアへ発信する手法。


著者:ビルコム株式会社

ビルコム

2003年設立のPR会社。戦略構築から企画実行までを手がけるPR会社として急成長。2008年に提供を開始したWebPRでは相模ゴム工業のLOVEDISTANCEをはじめ、話題のWebキャンペーンのPRを手がける。URL=http://www.bil.jp/

前へ 1 2 次へ

この連載の記事

一覧へ

この記事の編集者は以下の記事をオススメしています