IBM内での、LotusLiveの位置付け
LotusLiveは現在、Lotus Notes/Dominoをアプリケーションとして使うサービスは含まれていないし、技術的にもLotus Notes/Dominoとは異なるものだ。
では、IBMとしてLotusLiveをどのようにとらえているのか? 同社ソフトウェア事業 Lotus事業部長の三浦美穂氏は、「LotusLiveはIBMのクラウド戦略における重要なソリューションだ」と語る。LotusLiveは、IBMのIaaSの部分よりも上の、PaaSやSaaSといったところに位置づけられ、パブリッククラウドに打って出る全体方針の尖兵というわけだ。
LotusLiveの提供形態は、大きく2つが考えられている。1つは、従来のライセンスと同様パートナー経由での使用権販売。エンドユーザーは、ソフトウェアライセンスと同じ形でライセンスを取得し、サポートはIBMから提供される。
もう一つが、OEMだ。こちらはLotusLiveというよりは、提供するパートナー(ISV)の製品となるため、サポートもIBMではなくて提供者が行なう。
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スペック上の機能は、メールや会議室、ファイル共有など既存のクラウドサービスと大した違いはないLotusLiveだが、企業ユースというスタンスを強烈に打ち出しており、他のサービスとの連携を強調するなど、マイクロソフトのBPOSやグーグルのGoogle Appsとはまた違った特徴をきちんと持った製品だ。
日本での取り扱いを開始したものの、日本語化はこれからとなるが、今回のラインナップ追加によって、ビジネス向けパブリッククラウドの一角を、確実に占めていく製品と言える。