有機ELディスプレー搭載の多機能学習リモコン
現在家電量販店に行くとさまざまな学習リモコンが並べられているが、これらはボタンだけで操作するものと、液晶パネルを使って多彩な操作を可能にする多機能なものの2つに分けられる。
安価で購入しやすいのはボタンだけで操作するシンプルな学習リモコンだが、難点はボタンの数以上の機能を割り当てられないということ。最近の液晶テレビやDVDレコーダーは多機能化が進み、それに伴ってボタンの数も増え続けている。このため、製品によってはオリジナルのリモコンの機能をすべて再現できないことになるわけだ。
この問題を解消したのが液晶パネルを使って操作する学習リモコンである。液晶パネルに表示されている内容を切り替えることでボタンの数を増やせるため、元々のリモコンのボタンをすべて再現することも不可能ではない。ただ数千円で購入できるボタンのみの学習リモコンに対し、液晶パネル方式の学習リモコンは2~3万円前後と高価な製品が多く、敷居は高い。
ソニーのRM-PL1400Dは、この両者のちょうど中間に位置する製品で、実売価格も1万円以下と購入しやすい。外観は一般的なリモコンと同様に、チャンネル切り替えや音量調整、十字キーといったボタンが並んでいるが、特徴は本体上部に有機ELディスプレーと、そこに表示された内容を実行するための3つのボタンが用意されていること。
たとえば有機ELディスプレー上に「10キー」と表示されていて、それに対応するボタンを押すと、10キー入力モードに切り替わるという具合だ。
操作対象のAV機器は、リモコン上部にある「テレビ」「チューナー」「DVD」「HDD」の各ボタンで指定する。また「その他」ボタンを押すと、有機ELディスプレー上に「DVD」「DVD-R2」「MD」「ビデオ」「CD」「アンプ」といったメニューが現れ、そのいずれかを選択するという操作によって、最大10台までのAV機器の操作に対応する。これだけあればまず困ることはないだろう。
さて、学習リモコンはオリジナルのリモコンから発せられる信号を“学習(コピー)”し、まったく同じ信号を送出することで対象機器を操作するが、最近の学習リモコンには多くの製品のリモコン信号がプリセットされている。
このため、1つ1つ信号を学習させる必要はない。RM-PL1400Dも国内メーカーの機器に関しては概ね網羅されており、我が家のREGZA H8000とパナソニック製のケーブルテレビチューナー、そしてソニー製のDVDレコーダーともに簡単に設定することができた。
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