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ペンタックスの小型高級デジタル一眼を試す

従来機から格段に進化した! 待望の「K-7」

2009年07月24日 12時00分更新

文● 小林伸

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 ペンタックスは従来機とはコンセプトの違う小型高級機「K-7」を発売した(実売価格はボディのみが13万円前後、レンズキットが14万5000円前後)。今回はスペック的に似ている「K20D」や、今までのペンタックスデジタル一眼レフとの違いなどを報告したい。


小型ボディに視野率100%の光学ファインダーを搭載

ボディデザインは近年のデジタルカメラを見慣れた目からすると少し懐かしさを感じる直線を基調としたもの

ボディデザインは近年のデジタルカメラを見慣れた目からすると少し懐かしさを感じる直線を基調としたもの

 ボディデザインをK20Dと比べると、ペンタ部からなだらかなラインを描いていた軍艦部が昔ながらの一眼レフのような角ばったデザインとなり、昔同社のフラッグシップ機であった「LX」を彷彿とさせる。

 K-7の本体サイズは幅130.5×奥行き72.5×高さ96.5mm。K20Dに対して若干厚くなっているが、幅で約10mm、高さで4.5mmほど小型化されており、見た目から受ける印象は相当小さく感じる。

 この小さいボディでありながら、光学ファインダーは同社初となる視野率100%を達成している。他社でも光学ファインダー視野率100%というのは一部の高級機だけにしか採用されていないだけに、K-7に対するペンタックスの意気込みを感じる。

 従来機で若干弱いと思われたオートフォーカスに関しても改善が見られた。ライブ撮影のような輝度的にも照明の当たり具合的にも厳しい条件でもピントが外れる確率は確実に減っている。測距センサーが「SAFOXVIII+」へと進化したおかげかもしれない。オートフォーカス補助光ランプもK-7に採用されている。

 シャッタースピードの最高速度は1/8000秒までとこれも最速。従来どおり10万回以上の耐久性を持たせてある。動作音はかなり静かで音質も柔らかく、ライブ中にシャッター音で神経を尖らせるようなこともなかった。

ボディデザインは近年のデジタルカメラを見慣れた目からすると少し懐かしさを感じる直線を基調としたもの

ボディ左側にはHDMI端子とUSB/VIDEO端子、DC入力端子がカバーの下に隠れている。上にあるのはMIC端子

ボディ右側のカードスロットとその下にはケーブルレリーズ端子がある。カードスロットカバーはK20Dのような開閉レバー式ではなく、K200Dと同じスライド式。しかしカバーの裏側にはしっかりと防塵防滴用のパッキングがされている

ボディ右側のカードスロットとその下にはケーブルレリーズ端子がある。カードスロットカバーはK20Dのような開閉レバー式ではなく、K200Dと同じスライド式。しかしカバーの裏側にはしっかりと防塵防滴用のパッキングがされている

モードダイヤルの中央にロックボタンがある。操作するにはこのロックボタンを押しながらダイヤルを回すことになる。不用意にモードダイヤルが動いてしまうのを防止してくれる

モードダイヤルの中央にロックボタンがある。操作するにはこのロックボタンを押しながらダイヤルを回すことになる。不用意にモードダイヤルが動いてしまうのを防止してくれる

電源レバーにはプレビューモードがあり、光学プレビューとデジタルプレビューをメニューの中から選択することができる。デジタルプレビューではホワイトバランスなども確認できるので大変便利

電源レバーにはプレビューモードがあり、光学プレビューとデジタルプレビューをメニューの中から選択することができる。デジタルプレビューではホワイトバランスなども確認できるので大変便利

背面の操作系。少ない面積にぎっしりという感じ。この狭い場所にLV(ライブビュー)ボタンとグリーンボタンが新設されている。赤く光っているのはセルフタイマーランプでその隣にリモコン受光部があり、K20D同様にカメラの後ろ側からリモコン操作ができるようになっている

背面の操作系。少ない面積にぎっしりという感じだ。この狭い場所にLV(ライブビュー)ボタンとグリーンボタンが新設されている。赤く光っているのはセルフタイマーランプでその隣にリモコン受光部があり、K20D同様にカメラの後ろ側からリモコン操作ができるようになっている

ステータススクリーンの配色は6パターンに変更できる

ステータススクリーンの配色は6パターンに変更できる

グリップ部にあるバッテリー収納部分。バッテリーカバーはK20Dと同様の開放レバー式。バッテリー容量は従来より大容量化されて1860mAhになり、形状もカマボコのようになっている。バッテリーグリップ(D-BG4)をしなくても本体のバッテリーだけで1000枚以上のカットを撮影できた(撮影条件によって違いがある)

ポップアップ式内蔵ストロボはガイドナンバー約13の光量がある。従来より発光位置が高い位置まで上がる

ポップアップ式内蔵ストロボはガイドナンバー約13の光量がある。従来より発光位置が高い位置まで上がる

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