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編集者の眼第1回

ピンクチラシに学ぶレスポンス広告のノウハウ (3/3)

2009年07月10日 20時52分更新

文●中野克平/Web Professional編集部

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Webマーケティングの参考になる「レスポンス広告の手法」とは?

 ネットショップを例に紹介したが、レスポンス広告の手法は、Webマーケティング全般にも応用できる。レスポンス広告の手法をネットショップに限らず、資料請求やプロモーションサイトへの訪問にまでつなげるように一般化するにはどうしたらいいのだろうか。レスポンス広告の5つの必須要素について、もう一度確認しよう。


ニュース性
新発売、季節の変わり目、クーポンの新規発行など、メッセージに「今すぐ」の行動に結びつくニュース性を持たせる。
ニュースがもたらすメリット
通常よりも安価、通常よりも増量、送料無料、おまけ付き、ポイント2倍など、行動する動機になるユーザーのメリットを具体的に示す。
メリットの理由
単にメリットを示すだけでは通常価格が高いだけ、いつもは量が少ないだけのケチな店になってしまう。メリットがいつも受けられないことの理由を示す。
広告主自身の信頼感
メリットの理由に嘘がないことを、店主自自身の直筆メッセージ、顔写真、電話番号などによって示す。
第三者による信頼性
第三者による評価を、来客数、創業年数、他のユーザーの声などで表現する。

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 この原稿を書きながら、「君たちは大学を卒業してもう試験がないと思っているだろうか、社会人になったら毎日が試験だ」といっていた恩師の言葉を思い出した。Webマーケティングの歴史はまだ浅い。「たかがピンクチラシ」と思わず、ライバル社のサイトやチラシをこうした他の分野の培われたノウハウの観点で眺めると、いろいろな発見がある。

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