音楽にはさまざまな楽しみ方があるが、たとえばその1つとして好みの“音”を追求することが挙げられる。音は多分に感覚的な面があり、そのため好みも人それぞれである。そこで自分の好みの音を見極め、それに合った製品を選ぶというわけだ。
ただ、オーディオプレーヤーやアンプ、スピーカーをそれぞれ個別に揃える単品コンポで好みの音を実現しようとするのはなかなか敷居が高い。しかし、そこまでコストを掛けなくても気軽に自分の音を探求できるアイテムがある。それが携帯型デジタルオーディオプレーヤーなどと組み合わせて使うイヤフォンだ。
イヤフォンはさまざまなメーカーから数多くの製品がリリースされており、価格も数百円から数万円のものまで幅広い。当然高価になればクオリティも向上するが、“コモノ”として購入できるのは1万円前後の製品ではないだろうか。安価な製品とはハッキリ違う音質を実現しつつ、それほど気負わずに買えるのが大きな魅力である。
今回は、筆者が気になっている1万円台のイヤフォン――ティアックから発売されているKOSS社製「KDX300 GOLD」、ヒビノインターサウンド発売のShure社製「SE115」、そしてローランドの「RH-ED1」を比較してみた。
なお、今回紹介する製品は、耳の中に差し込むようにして使用するカナル型イヤホンだ。一般的なインナーイヤー型のイヤフォンと比べ、遮音性が高く騒音の大きい電車などの中でもしっかり聴ける。
黄金色のハウジング部が人目を引くKDX300 GOLD
KOSS社の「KDX300 GOLD」(Amazonの販売価格は1万1600円)は、ケーブルが別の何かと触れたときに発生するタッチノイズを抑えるため、布製のケーブルが採用されたカナル型イヤフォンだ。
現在のカナル型イヤフォンは、実際に音を出力するユニットの駆動方式として、一般的なダイナミック型と解像感が高いバランスド・アーマチュア型のいずれかを採用しているが、KDX300 GOLDはダイナミック型を採用している。ほかの2製品と比べるとハウジング部は小さくまとまっており、イヤーピースも固めながらへのフィット感は上々だ。
派手な見た目が特徴で、ハウジング部は黄金色に着色されている。また黄色と黒の2色パターンのケーブルも目立っている。
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