モニターに触れるだけでシャッターが下りる
撮影機能で面白いのは新たに搭載された「タッチショット」だ。
これは画面の被写体にタッチすると、そこにフォーカスしてシャッターが切れるというもの。タッチフォーカス自体は他社のデジタルカメラやカムコーダなどタッチパネル搭載機で見かけるものの、撮影まで行なわれるのは珍しい。
カメラをしっかりホールドすることなく液晶をつついて撮影するのだから手ぶれしそうな印象があるが、光学式手ぶれ補正に加えてAF動作によりワンテンポ遅れてシャッターが切れることもあって意外とブレにくく、直感的操作という点でもなかなか使いやすい。
顔検出を活かした「恋するタイマー」(検出した顔の距離が縮まるとタイマー開始)や「みんなでタイマー」(設定した人数分の顔を検出するとタイマー開始)を装備するのはZ200fdと同様。
デジタルカメラ各社が投入しているシーン自動認識オートは「シーンぴったりナビ/SR-AUTO」と呼ばれ、人物/風景/夜景/マクロ/夜景&人物/逆光&人物の6つのシーンを自動認識する。
撮影モードとしてはSR-AUTOのほか、いわゆる普通のオート(マクロ/ISO感度などを設定可能)、マニュアル(露出補正/ホワイトバランスを設定可能)、高感度、高感度2枚撮りなどを搭載。これらも従来のFinePixでも装備されていたモードだ。
本体のみで画像合成ができる
再生機能では新たに「レイアウトフォト」「フォルダ管理」「ピクチャーサーチ」などの新機能が追加された。レイアウトフォトは従来のFinePixでは「オークションモード」と呼ばれていたものと似ており、複数枚(2~5枚)の画像をテンプレートにしたがって1枚に合成するもの。
タッチ操作で画像をドラッグ&ドロップするだけと簡単で、640×480ドットもしくは300万画素相当の画像として新規記録でき、オークション出品時や印刷前のレイアウト確認など、ちょっとした合成に適している。
ピクチャーサーチはSR-AUTOやシーンプログラムでのシーン、検出した顔の有無や人数といった検索が可能となっている。