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COMPUTEX TAIPEI 2009レポート ― 第9回

インテル、超小型ネット端末を実現するMoorestownを披露

2009年06月04日 23時59分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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「Moorestown」を採用した、Elektrobit社のMID試作機
「Moorestown」を採用した、Elektrobit社のMID試作機。大きめのWindows Mobile端末といった風情

 「COMPUTEX TAIPEI 2009」の3日目となる4日、米インテルは「ウルトラモビリティー」分野に関する説明会を開催し、携帯型インターネット端末(MID)向けプラットフォーム「Moorestown」の概要と特徴、および搭載機器などを披露した。

MIDを手にアートギャラリーを楽しむJanet Hsiehさん MIDの内蔵カメラで絵を撮影し、それを検索
冒頭で上映された、MIDのあるライフスタイルをイメージしたビデオから。若い女性(台湾のタレント、Janet Hsiehさん)がMIDを手に街を散策したり、アートギャラリーを楽しむ様子が描かれた。MIDの内蔵カメラで絵を撮影し、それを検索するといった使い方を提案している

アイドル時消費電力を半減!
小型で省電力なMoorestown

 そもそもMoorestownとは、現在のAtom Zシリーズ(Silverthorne)とIntel SCHチップセットで構成されるMID/ネットブック向けプラットフォーム「Menlow」の、後継プラットフォームのコード名である。CPUはAtom ZにGPUとメモリーコントローラーを内蔵した「Lincroft」を、チップセットには「Langwell」を使用する。CPUの構造自体は、ネットブック/ネットトップ向けの「Pineview」と同等だが、スマートフォン的な利用シーンを想定して、より省電力動作を指向している。

Moorestownの概要 Moorestownの概要。製造プロセスは現行のAtomと同じ45nmプロセスだが、CPUのLincroft側にGPUとメモリーコントローラーを内蔵する

 Moorestown最大の特徴は、アイドル時消費電力を現行のMenlowから50%も削減することで、長時間のバッテリー駆動が可能なMIDを開発できる点にある。説明会では、MenlowとMoorestownで同じ動作中の稼働デバイスを図で示し、Moorestownの方が同じ処理でも省電力で動作することをアピールした。

インターネットアクセス時のMenlowとMoorestown 同じくオーディオ再生時 同じくアイドル時
インターネットアクセス時のMenlow(左)とMoorestownの稼働デバイス同じくオーディオ再生時。Moorestownの方が稼働中(=電力消費中)のデバイスが少ない同じくアイドル時。Menlowは稼働中のデバイスが少なくないが、Moorestownは大きく減っている
利用シーン別のMenlowとMoorestownの消費電力を比較したグラフ 利用シーン別のMenlowとMoorestownの消費電力を比較したグラフ。HD動画再生時も低いが、アイドル時は微弱な電流しか消費しない。待機時間の長いMIDには重要な要素だ

 Moorestownは、iPhoneやWindows Mobile端末といった高機能スマートフォンよりも、パソコンに近いインターネット体験を得られる携帯端末を実現するためのプラットフォームに位置づけられている。そのためには、現在のプラットフォームよりも大幅に消費電力を低減して、スマートフォン並みのバッテリー駆動時間を実現する必要がある。その点ではMoorestownには期待が持てそうだ。

親指の爪ほどの大きさの「Evans Peak」
親指の爪ほどの大きさの「Evans Peak」。これひとつでWiFiからWiMAX、Bluetooth、GPSまでサポートする

 またCPUやチップセットだけでなく、無線通信機能の小型化も進められている。コード名「Evans Peak」呼ばれる無線通信チップは、なんと1チップでWiFi、WiMAX、Bluetooth、GPSの機能を実現する複合機能チップとなっている。携帯電話系の通信機能を組み合わせるには、別途SIMカードなりが必要になるが、MoorestownにEvans Peakを組み合わせるだけで、多機能な通信手段を持つMIDが実現できる。

(次ページへ続く)

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