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課題解決提示や信用アピール、問合せまでを考えたTOPページとは

2006年09月07日 09時00分更新

文●大久保 淳子/株式会社サーフボード チーフディレクター

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ケーススタディ:めっき職人三和メッキ工業

 こんにちは 大久保淳子です。

 Webのディレクションを担当して約7年になります。最初のころはインターネット草創期でもあり、私も素人同然でしたから手探りの毎日でした。それでもサーフボードの仲間たちと日々Webサイトについて研究することで、現在では「クライアントの先のお客様(消費者)の心」が少しずつ理解できるようになったと思います。

 クライアントから「こういうデザインにしてくれ」と言われても、私はクライアントの先にいるお客様の心をつねに考え、「サイトにアクセスしてくださるお客様には、こっちのデザインがお勧めですよ」と時間をかけて説明するよう心がけています。

 さて、今回はケーススタディとして、
 三和メッキ工業株式会社さんの「必殺!メッキ職人」(http://sos.sanwa-p.co.jp/
のページを取り上げ、TOPページを上から4分割しながら、重要なポイントを解説します。

 このサイトはEC研究会主催の日本OLS特別賞やSOHOホームページ大賞など数々の賞を受賞し、また数々のマスコミ媒体で紹介されていますので、ご存知の方も多いと思います。

 メッキ職人のTOPページのポイントを要約すれば下記の7項目です。

  1. 何を扱っているか一目でわかる
  2. お客様が抱える課題に対して、明確に回答できるコンテンツがある
  3. 会社の「強み」をアピールしている
  4. お客様が簡単に問合せや見積依頼できるよう、レイアウトされている
  5. コンテンツの豊富さを表現しつつも、移動がスムーズなナビゲーション
  6. 問合せ>注文>出荷>検収までのビジネスの流れを明記している
  7. サイトの賑い(人気)と、コミュニケーションを演出している

(1)【お問合せ情報の掲載】
電話番号やFAX番号を目立つ位置に配置しています。営業日を明記することや複数の問合せ方法を表記することで、お客様がアクションを起こしやすい状況をつくっています。

(2)【第三者機関の認証の紹介】
 ISO/ISMS等の収得を掲載し、お客様に対し安心感、信用を高めています。

(3)【事例紹介へ誘導】
 目立つ位置にサービスの適応範囲や事例を紹介しています。金属加工というのは文書での説明が難しいため、写真による「ビフォアー・アフター」で紹介しています。

(4)【メイン看板】
 インパクトのあるネーミングになっています。

(5)【簡単お見積り】
 概算見積もり機能で、お客様を注文に結びつける工夫がされています。

(6)【グローバルメニュー】
 ホームページの内容が分かりやすく分類されています。サイト内の移動がスムーズに行えます。

(7)【強みアピール】
 独自加工技術(サービス)や人気の加工、新技術を目立つ位置に配置しています。また、ターゲットを設定し、ここだけにしかない特徴(強み)をアピールしています。

(8)【おすすめ加工】
 お客様が求めているサービスをより具体化し、ビジュアルな表現をしています。

(9)【お客様の声】
 お客様の評価を掲載し、より信頼を得やすくしています。

(10)【ビジネスの流れ】
 加工依頼する方法、納品までの時間、料金の支払時期などを明確に表現しています。

(11)【受賞履歴】
 コンクールなどでの受賞履歴を表現することにより、企業ブランドとくに「めっき職人」というブランドを構築しています。

担当者の写真やコメントそれに営業日カレンダーは、BtoCの場合は必須ですね。

著者プロフィール

名前 大久保 淳子 junko[アットマーク]surfboard.co.jp
※著者に直接問い合わせをする際は、お名前、会社名、サイトURLなどを明記してください。
会社 株式会社サーフボード
サイト http://www.surfboard.jp/

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