そのほかのVAIOノート新製品
そのほかのVAIOノート新製品はいずれも、マイナーチェンジやVOMモデルのみの更新など、小幅な変更に止まる。まとめて紹介しよう。
VAIO type Fの店頭販売モデル「VGN-FW73JGB」
大型AVノートの「VAIO type F」シリーズは、店頭販売モデルがテレビチューナーありモデルの1製品「VGN-FW73JGB」のみとなった。CPUはCore 2 Duo P8700(2.53GHz)で、地上デジタル放送チューナーを2基と記録型BDドライブ、独立GPUのMobility Radeon HD 3470などを備えるハイスペックな製品となっている。液晶ディスプレーは16.4型ワイド／1600×900ドット。
予想実売価格は21万円前後。発売日は6月6日の予定。
またVOMモデルでは、店頭販売モデルと同じホワイト、VOM限定色のブラックのカラーバリエーションに加えて、新色の「ブラウン」が追加された（パームレスト等はブラックと同じ配色）。また、VOMモデルのみ、内蔵無線LANのアンテナが送受信に3本のアンテナを使う「MIMO 3×3」に変更された。対応する無線LANアクセスポイントと組み合わせた場合、従来比で送信時最大3倍(450Mbps)の高速通信が可能になる。
VOMモデル限定色のブラック
同じくVOM限定の新色「ブラウン」の天板
VAIO type A「VGN-AW72JB」（フォトエディション）
写真編集モデル「フォトエディション」とビデオ編集モデル「ビデオエディション」の2ラインナップが用意される大型AVノート「VAIO type A」シリーズは、CPUなど基本性能の向上した2製品が発表された。
新製品ではCPUがCore 2 Duo T9600(2.80GHz)に強化され、内蔵HDDも800GB(400GB×2台)に増量されている。また、内蔵無線LAN機能がMIMO 3×3に対応し、高速化されている。そのほかの主な仕様は2009年春モデルと同様。VOMモデルでは、CPUの選択肢に3.06GHzのCore 2 Duo T9900が追加されたほか、500GB HDDと512GB SSD(256GB×2台)を同時に内蔵する構成も可能となっている。
予想実売価格は、フォトエディションの「VGN-AW72JB」が32万円前後、ビデオエディションの「VGN-AW52JGB」が30万円前後。発売日は6月6日の予定。
VAIO type T、VOMモデル限定の新色「コスミックブルー」
コスミックブルーの天板
長時間バッテリー駆動重視のモバイルノート「VAIO type T」シリーズは、VOMモデルのみ新パーツや新色が追加された。店頭販売モデルは2009年春モデルの継続販売となる。
VOMモデル限定の新パーツで注目なのは、重さ1.3kg台のノートでは初と思われる、地上デジタル放送チューナー×2を内蔵可能になった点だ。ワンセグチューナーも従来どおり内蔵するので、フルセグ×2、ワンセグ×1という贅沢な構成が可能となる。ただし、地上デジタル放送チューナーを選択した場合は光学ドライブが内蔵できず、光学ドライブ部分にB-CASカードスロットが入る。また、CPUはCore 2 Duo、ストレージはHDD必須、メモリー4GB以上という組み合わせの制約もある。
また、写真の新色「コスミックブルー」が、カラーバリエーションに追加されている。VOMモデルの価格は14万9800円から。
VAIO type Z
もうひとつの高級モバイルノート「VAIO type Z」シリーズも、店頭販売モデルは2009年春モデルの継続販売となり、VOMモデルのみ若干スペックアップされた。
CPUは最高でCore 2 Duo T9900(3.06GHz)を選択可能となり、大型のtype Aと遜色ないパワーを持つ。メモリーも最大8GB搭載可能。また、512GBのSSD RAID(256GB×2台)や500GB HDD、MIMO 3×3対応の無線LAN機能なども選択可能となっている。
天板やパームレストのカラー、天板柄デザインのバリエーションも追加された。天板カラーでは、シックな赤系の「ボルドー」が、パームレストにはヘアライン加工の施されたブラックが、天板柄には「カレイドスコープ」「ドットマトリクス」の2種類の模様が追加されている。
新色天板の「ボルドー」
新柄の「カレイドスコープ」
VOMモデルの価格は17万9800円から。
