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とっても簡単! Mac Proのメモリー&HDD交換

2009年05月06日 19時00分更新

文● 柴田文彦 撮影/パシャ

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拡張パーツの換装/増設はラインアップ中で最も簡単

Mac Pro

 Mac Proが搭載する、HDD/光学式ドライブ/メモリー/PCI Expressカードなどの換装や増設は非常に簡単だ。メモリーモジュール以外はプラスドライバーが1本あれば作業できるので、静電気にさえ注意すればいい。

 増設に関しては、Apple Storeや一部の販売店でのBTO(CTO)で済ませると手間が少ないが、量販店などのショップで購入してユーザーの手で増設するほうが出費をかなり抑えられる。

 例えば、1TBのHDDは、BTOでは3万2800円もするが、量販店などでは8000円前後で手に入る。また量販店では、BTOにはない1.5/2TBのドライブも売られているうえ、メーカーの選択肢も幅広いのでお勧めだ(関連記事)。

 光学式ドライブも同様で、BTOでは1万920円だが、ショップでは安いものなら4000円程度で手に入る。Blu-rayドライブも搭載できるが、Mac OS Xは現在のところBlu-rayディスクには標準で対応していない。Blu-rayドライブを利用する場合は、「Toast Titanium」のバージョン9もしくは10を用意しよう。オーサリングには、さらに同ソフト用の専用プラグインが必要だ。


メモリーの増設方法

 メモリーについては、増設方法にコツがある。トリプルチャンネルで駆動するため、同一容量のメモリーを3枚ずつ装着するのが仕様上望ましい。実際には、容量の異なるメモリーの増設も可能だが、デュアルCPU(8コア)モデルの場合は、各CPUが扱うメモリー容量を合わせたほうがメモリーアクセスのパフォーマンスが向上する。

 例えば、1GB×6枚、2GB×2枚のメモリーモジュールを搭載したい場合は、メモリースロットの(2)と(6)を2GBに、残りのスロットを1GBにする。1GB×5枚、2GB×3という中途半端な増設も可能だ。この場合は、メモリースロットの(1)(5)(6)に2GBを搭載すればいい。

 実際にはユーザーはどの位置にメモリーを取り付けるかを深く考える必要はない。増設したいメモリーをすべて差した状態でとりあえず起動すれば、「システム」→「ライブラリ」→「CoreServices」フォルダーにある「メモリースロットユーティリティ」が最適なモジュールの装着方法を指示してくれる。


1.側面パネルを開ける

メモリー交換

側面パネルを取り外し、ライザーカード下のレバーを引き起こす。新Mac Proは、CPUがメモリーコントローラーを内包しているため、メモリースロットはCPUの近くに備わっているのだ


2.ライザーカードを引き抜く

メモリー交換

レバーを引き起こして手前に引っ張れば、ライザーカードを本体から引き出せる。デュアルCPU(8コア)モデルの場合、写真に向かって右手前と左奥にそれぞれ4基のメモリースロットがある


3.メモリーモジュールを装着する

外す場合は、両脇のツメを外側に倒した状態でメモリーモジュールを引き抜く。増設する場合は、切り欠きの位置に注意しながら上から押し込めばいい


Xeon 3500/5500シリーズは両方とも、メインメモリーはトリプルチャネルでの駆動が可能だが、Mac Proにはメモリースロットは4基ある。そのため、Mac Proでは、正しいスロットにメモリーが取り付けられているかどうかを起動時に「メモリースロットユーティリティ」で自動的にチェックしてくれる。間違ったスロットに差した場合は、図のように正しい装着方法を指示してくれる。なお、8コアモデルで3枚ずつ増設する場合は、メモリースロットの1〜3、5〜7に取り付ける必要がある

これは正しく取り付けた場合

トリプルチャネル

トリプルチャンネル駆動のメモリー(1GB×6=1GB×3枚×2CPU)のアクセス速度を、ベンチマークツールの「Xbench」で検証した。4枚差し(1GB×3枚×2CPU)や2枚差し(1GB×2枚×2CPU)に比べて若干だがアクセスが速い

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