知ったかは恥ずいゼ
アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2009【マザーボード編】
2009年04月30日 22時30分更新
自作PCの時計の針が「Pentium 4」や「Athlon XP」あたりで止まっている諸氏や、これからPCを自作しようという人のために、イマドキのトレンドというものを僭越ながら紹介しよう。
CPUとくれば、次に選ぶのはマザーボード。というわけで第2回はマザーボード編だ。
マザーボードを選ぶコツは
CPUソケットと対応メモリ
今は、ちょうどCPUとメモリのトレンドが移行しつつある端境期にあたるため、マザーボードの種類もそれに応じて非常に多くなっている。が、基本は2つだけ覚えておけばよい。それは、CPUソケットと対応メモリだ。
具体的な例をあげると、例えばIntelのCore 2シリーズなら「LGA 775」、Core i7なら「LGA 1366」、AMDのPhenom IIなら「Socket AM2+」または「Socket AM3」対応という感じで、選ぶCPUによってマザーボードも絞られてくる。
続いてメモリだが、Core i7を選ぶと自動的にメモリはDDR3対応ということになる。そしてIntel Core 2シリーズおよびAMDのPhenom IIシリーズを選ぶ場合、マザーボードによって、DDR2かDDR3かが、決まる。
CPUによって選択できるメモリが変わる
CPU | CPUパッケージ | DDR2対応 | DDR3対応 |
---|---|---|---|
Core i7 | LGA 1366 | × | ○ |
Core 2シリーズ | LGA 775 | ○ | ○ |
Phenom II | Socket AM3 | ○ | ○ |
Socket AM2 | ○ | × |
この表は、CPUを選択した時点で、どんなメモリが選択できるかを表し、DDR2/DDR3の両方に○が付いているものは、選ぶマザーボードによって変わることを意味している。つまりマザーボードを選ぶと、自動的にメモリも決まるということだ。
ややこしくなってきたので、まとめると、
(1)CPUを選ぶ
(2)CPUに対応するソケットを確認する
(3)対応するマザーボードを選ぶ
(4)マザーボードの対応メモリを確認する
(5)メモリの容量を選ぶ
という流れでマザーボードとメモリを買うことになる。
さて、どうせ選ぶなら最新のチップセットを使いたいところ。今のところ各メーカーの最新チップセットには以下のようなものがある。
Intel X58 Express
NVIDIA GeForce 9400
AMD 790GX
チップセットごとの説明は、次頁以降を見てほしい。
最近のマザーボードは、こうなっている
最近のマザーボードのトレンドとして、レガシーデバイスが減少する傾向にある。今やシリアルポートやパラレルポートが無いのは当たり前で、さらにキーボードやマウスを接続するPS/2コネクタさえも装備しないマザーボードが増えてきている。もし、使い慣れているキーボードが、PS/2コネクタだった場合、マザーボードを交換することで、キーボードの買い替えが必要になる可能性もあるのだ。その一方で、増えているのはUSBコネクタだ。多いものではI/Oパネルに8ポート用意している製品もある。
またグラフィックス内蔵チップセットを搭載するマザーボードの場合、最近ではDVIはもとより、HDMI出力に対応する製品が増えている。そのためPCのディスプレイのほか、リビングに置いてる大きな液晶ディスプレイに接続することも容易だ。
(次ページへ続く)
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