黒猫はマイナスの露出補正で撮る
黒猫は黒いので、オートで撮ると露出オーバーになりがち。それだけならまだいいが、シャッタースピードが落ちるので被写体ぶれもしやすくなる。
そんなときはマイナスの露出補正をかけるべし。構図に占める黒猫の面積やカメラにもよるけれども、-0.7~-1くらいでいいかな。やりすぎると暗くなっちゃうから。
そうすると黒が締まっていい感じになる。この両犬歯(猫だけど犬歯)の間にちょろっとはみでた舌がなんともラブリーである。
こうなってくるとこの牙をもっと撮りたい。
それにはローアングルがいいが、ただでさえ低い位置にいる猫をさらに下から撮るなんて……そしたら友達が上から猫の気を引いてくれたので、そのチャンスに。
口元がよく見えるよう、内蔵ストロボに「ディフューザー」という光を和らげる半透明のアイテムを装着して発光させてみた。やっぱ、クロキバの牙は長かった。
実はこんなに犬歯が長く飛び出てる猫を見たのははじめて。もはやドラキュラクラス。黒猫だからよけい牙が目立つのかもね。
最後にちょっと日が差してきたので、フェンスの後ろに隠れちゃった「クロキバ」を這いつくばってパチリ。指を差し出したら血を吸いそうな顔。でも太陽の光を浴びても平気そうだから、ドラキュラではなさそうですな。ひと安心。
筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。
*次回は 4月16日掲載予定

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