編集部最速の爆速マシン……の座はやや微妙に
前置きが長くなったが、編集部に来た試用機についてみてみたい。なお、詳細なスペック表は下に記す。ちなみに、同構成での価格は41万5695円。ハイエンドな構成なので、かなりお高い。
CPUにはCore i7最速のCore i7 965 Extreme Edition(3.20GHz)を搭載。メモリーは目一杯の12GB。4GB超のメモリーを積んだので、OSは64bit版のWindows Vista Ultimate SP1となる。
「編集部最速マシンだぜ!」と自慢したかったところだが、Mac担当広田が自腹でNehalem版Xeon E5520(2.26GHz)を2基搭載するMac Proを購入したので、最速パソコンの座はやや微妙になった。大抵のベンチマークテストなら負けないだろうが、多くのマルチスレッドを同時で回せるテスト(ビデオエンコードやCGレンダリング)だと、CPU数の差で負けそうだ。
グラフィックスカードはRadeon HD 4870 X2を選択。Pro7000で選べるシングルカードのグラフィックスカードでは、これが一番速い。そのほかに、HDDは500GB HDDを2基使ったRAID 0構成を選択した。テレビ機能やBDドライブなど、AV系のオプションは搭載していない。
ちなみにエプソンダイレクトから聞いた話ではないが、最近ではRAID構成を選べるBTO形式のデスクトップパソコンの場合、RAID 1構成で注文する個人ユーザーもかなり増えているそうだ。HDビデオの録り貯めでもしない限り、1TBを超える容量よりも、500GB~1TB HDDを2台使って信頼性を上げる方が実用的かもしれない。
ちょっと残念だったのは、メモリーカードリーダーの類が選択肢にないことだ。機材が届いてから「あれ?」と思って確認したのだが、Pro7000のBTOメニューにはメモリーカードリーダーがなかった。Pro7000でやりたい作業のひとつが、ハイビジョンビデオカメラ(ソニーのHDR-CX12)で撮影したHD動画の編集とトランスコードなので、ビデオカメラからのデータ取り込みはUSBでカメラをつなぐか、別途メモリーカードリーダーを用意する必要がある。
欲を言えば、前面のUSBポートも2つではなく、4つくらい欲しかった。USBメモリーやUSB HDD、マウスやらゲームコントローラーやらで前面のポートは頻繁に使いたい。その点2ポートでは少々足りない。
Endeavor Pro7000(テスト機)の主なスペック | |
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CPU | Core i7 965 Extreme Edition(3.20GHz) |
メモリー | DDR3-1066 12GB |
グラフィックス | Radeon HD 4870 X2(2GB) |
HDD | 1TB(500GB×2、RAID 0) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
テレビ機能 | 搭載せず |
サイズ | 幅209×奥行き490×高さ498mm(ハンドル含む) |
OS | Windows Vista Ultimate SP1 64bit版 |
価格 | 41万5695円 |