やや面倒なのは必要な地図をユーザーが自分で判断して、WILLCOM 03にコピーする必要があるところだろう。「Pocket Mapple Digital ベクトル管理ウィザード」を起動させたら、通常は「出力」アイコン→「PMD」→「ベクトル地図の出力(Windows Mobile 5.0 用以降)を選択しよう。(ラスター地図でも利用可能だが、画像と同様に扱われるため、表示に時間がかかるし、回転などができない。一般的な使い方ではベクトル地図がいいだろう。)
初回利用時は、このとき「新規に地図をインストール」を選ぶ。以前に地図をコピーしたことがあり、また同じ地図をコピーする場合は、「既存の地図セットから地図を再インストール」を選ぶ。地図のインストールは、「地図画面でマウスをドラッグした範囲から地図をインストール」か、「市区町村を選択して地図をインストール」する方法が可能だ。多少、手間だがドラッグする方法の方が、自分の利用するエリアを確実に選べて便利な場合が多い気がする。
その後、地図は手順によって、ActiveSyncまたはWindows Mobile デバイス センターからインストールするか、パソコンに接続したmicroSDカードなどにコピーすることができる。試しに、筆者が東京東部を選択したら、データサイズが40MBを超えてしまった。地図データの保存先はWILLCOMm 03本体ではなくmicroSDカードの方がいいだろう。
これで基本的な準備は完了だ。WILLCOM 03でPocket Mapple Digitalを起動したら、最初に地図を選ぼう。「地図」→「開く」を選ぶとWILLCOM 03本体、microSDカードに収納された地図データがすべて表示されるので、表示させたい地図を選べばいい。
GPSを利用する場合は、「地図」→「GPS位置取得」から、「機種」を選び(一般的にはNMEA WGS-84タイプでいいだろう)、接続ポートを自分で設定した値に変更し(ここではCOM9)、「実行」をタップする。
なお、Pocket Mapple Digitalでは、軌跡を画面上に表示させることができる。GPSの利用方法利用中は、点が点滅し、GPSの利用を終了した後は、線で表示させることができ、そのPocket Mapple Digital独自のデータを保存し、再度読み込んで移動の軌跡を表示させることができる。さらに、「GPS機器のNMEAログを保存する」をチェックすると、カシミール3Dなどでも使用可能なログを保存することができる。
(次ページへ続く)