2007年 社員向け年頭訓示 ~世界のベスト10に返り咲こう~
昨年、当社は半導体売上のベスト10から漏れてしまった。長年保っていた名誉ある地位からの脱落で誠に残念である。当社は一時「収益性が第一で売上にはこだわらない」と言っていた時期がある。しかしながら規模がモノを言う半導体業界にあって、世界の十位以内の売上規模を維持することには特別な意味がある。
当社の最大の強みは優れた品質にあることは自他共に認めるところである。しかしながら、いかに品質が高くても、コストも高いのでは意味がない。高品質を維持した上で、コストダウンを進めていくことが、ユーザーにとっても当社にとっても重要なことであり、これこそがベスト10返り咲きの鍵となる。コストダウンを図った高品質製品を武器に、世界のベスト10返り咲きを目指そうではないか。
ベスト10に返り咲くためには、競争相手との競争に圧倒的に勝つことが重要だ。勝てる分野では徹底的に勝ち、その分野を独占することが売上と収益拡大の条件である。そのために私は「その分野では勝つ」という分野にリソースを集中する。そこでは「圧倒的世界一の製品」を育成するまで必ずやり抜いて欲しい。ベストをつくすだけでは不十分だ。「結果を出すまでやりぬく文化」を築いてもらいたい。
当社はかならずベスト10へ返り咲く。そしてさらに上位に進むことを目標に、勝てる会社、勝ち抜く会社へと自己改革を進めること、これが私の考える本年のテーマである。皆さんにも協力をお願いしたい。
以 上
(用字用語は原文のまま)