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【アキバ・キーマンインタビュー No.7】アキバ最強バカTシャツで知られる、カミカゼスタイルの店長兼デザイナー登場!

2006年12月11日 23時32分更新

文● 大森徹哉

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アキバが大好きになりましたね

カミカゼスタイル

――アキバにTシャツ屋さんってありませんでしたよね?
【姫川】 ないですよ、そんなの。しかも、オレが全部デザインする1ブランドなんて(笑)。ここ、ブランドショップですよ、1デザイナーですよ(笑)。

――すごいですね。ある意味究極の夢じゃないですか?
【姫川】 いや、夢というかね。人が作るとね、なんかこう「違うな」って思ってしまう。すごいわがままなんですよ、僕。この他にも古着屋向けのデザインもしてるんですよ。おしゃれ系の(笑)。

――カミカゼって店名はどこから来てるんですか?
【姫川】 うちの社長が、何年も前に“kamikaze”っていうURLを取って、外人向けの日本軍のものを売ろうと。でも“kamikaze.com”がとれなくて、“kamikazestyle.com”を取ってたんですよ。「じゃあ店の名前もこれでいいんじゃないっすか」って(笑)。元々ミリタリー系ばかりのものを売ろうと思ってたんで。あ、これはサッカーブームの頃ですね、「頑張れ日本」とか言ってるときに「頑張れ日本兵」って(笑)。僕も勉強してたんですよ。それで本とか読んでるうちに、どんどん右翼になっていって(笑)。しまいには靖国とか行って、そしたらそこの靖国で運動してる人がうちのTシャツ着てて。「うわーこれうちのですよー」って言ったら「同士が来たー」って(笑)。

――ホームページとかで“最強バカTシャツ”って言い方をしてますよね? あれはずっとですか?
【姫川】 このTシャツをどういう風にジャンル付けするのかっていうのが確定してなかった頃があって。“ギャグT”とか“何とかT”とかいろいろ言っていたじゃないですか、“パロディT”とか。どうやら“バカT”に落ち着きそうになったときに、絵刷り用的に“バカT”って出しといたほうがいいかなって。


店舗
――店のほうは完全に1人でやられてる感じですか?
【姫川】 そうですね。作った本人が接客しないと熱意が伝わらないじゃないですか。「コジャレて舐めた態度でここでやってるんじゃないか」って思ってるお客さんもいっぱいいるんですよ、オタクの人ではね。そういう人の誤解を招かないためにもね、僕もそういうオタっぽい会話をしてみたり(笑)。

――実際やってみてアキバのお店はどうですか?
【姫川】 ここの店は本流とは全く違うんじゃないかなと思ってるんですよ。「関係ないとこで動いてるな」と。

――店を開く前と開いた後ではイメージとか印象って変わりました? 
【姫川】 アキバが大好きになりましたね。来てるお客さんがちゃんと買い物をしている。みんなウェブページとか見て来ますからね。普通のお店みたいにガヤガヤ入って来ないんですよ。1日に本当に少ないときは何組かがドバっと来て、ドバっと買って。それにお客さんの知的レベルが高い。キモイオタクでいつもモジモジしてるのに鉄砲の話になりだしたら、「このスライドはなんたらかんたら」って超専門知識を夢のように話してくれる。やっぱり知識の泉じゃないですか。だから、そうゆう人が卑下されたりするのはおかしいと。だから僕は将来的にはもっとオタクの人向けのファッションのショップとかをやりたいですね。服屋からアキバに進出してきたのって、たぶんうちの会社だけですからね(笑)。

カミカゼスタイル秋葉原店
http://www.kamikazestyle.com/
住所:東京都千代田区外神田1-5-7ニュー東和ビル4F
TEL:03-5207-7860
営業時間:12時~20時
定休日:水曜日



姫川真二
プロフィール:姫川真二(ひめかわ・しんじ) (有)ゲートワン専務兼カミカゼスタイルデザイン担当。1966年11月21日岡山県生まれ。高校中退後、アニメーター、古着屋、グラフィックデザイナー、カメラマン、バーテンダー、ライターなど様々な職種に携わり、'99年に上京。'04年4月にカミカゼスタイル下北沢店、'06年1月から秋葉原店の店長に。全てのTシャツのデザインを行い、萌え美少女系、ギャグ系、イラスト系、ミリタリー系など、現在までに80種類以上のTシャツを制作
【取材協力】

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