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サイバーショットDSC-T10

サイバーショットDSC-T10

2006年08月25日 00時35分更新

文● 行正 和義

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 ここからは撮影サンプルを見ながら画質について検証してみたい。

サンプルその1 アップ
すっきりした色味やノイズの少ない画像処理となっている。ISO感度は80固定を選択、シャッター速度1/250秒、F5.6。元画像は3072×2304ドットで、全体の縮小画像や切り出し画像はそれぞれ640×480ドットへのリサイズ(左)およびトリミング(右)を行なったのみで、そのほかの画像補正はかけていない。
サンプルその2 アップ
描写もコンパクト機としては良好だが低ノイズ処理のせいかやや描写が甘い印象を受ける。また、ハイライトの白とびもやや大きめ。プログラムオート、1/250秒、F3.5、ISO 80。
サンプルその3 アップ
ISO 1000による高感度撮影。プログラムオート、1/8秒、F3.5。手持ちでの撮影だがシャッター速度は遅いものの光学式手ぶれ補正もあって、しっかりとホールドすれば手ぶれはかなり抑えられる。暗所ではかなりノイズが目立つがパソコン上で全体をリサイズした画像(左)ではそれほど目立たない。
サンプルその4 アップ
マクロは最短8cm(ワイド時)に加えて、ワイド時固定ならば最短1cmまで近接できる“拡大鏡モード”を備えるなど強力。プログラムオート、1/13秒、F3.5、ISO 80。

 撮影した画像はサイバーショットらしい明るめの発色となっており、やや発色が浅くコントラストが低い印象を受けるものの、嫌味のない絵作りとなっている。今回追加されたISO 1000の高感度撮影に関しては、ノイズは多めになってしまうものの、十分鑑賞できる程度のざらつきに収まっている。何より、光学式手ぶれ補正もあって少々薄暗いところでも三脚やフラッシュなしで撮れるのは便利だ。ただし小さな撮像素子と複雑な光学系ということもあってか、やや白とびが目立つ。コンパクト機としてはやむを得ないところだが、コントラストの高いシーンだとハイライト部周辺の光にじみや階調の飛びが気になるところだ。

 薄型ボディを実現する屈曲光学系と気軽に扱える光学式手ぶれ補正というデジタルカメラにとっては強力な要素をコンパクトにまとめており、非常に完成度が高い製品と言える。

サイバーショット「DSC-T10」の主なスペック
製品名 “メモリースティック”デジタルスチルカメラ DSC-T10
撮像素子 有効720万画素(総画素数740万)1/2.5インチCCD
レンズ レンズ 光学3倍ズーム対応、f=6.33~19.0mm(35mmフィルムカメラ換算時で38~114mm相当)、F3.5-4.3
静止画撮影 最大3072×2304ドット、JPEG形式
動画撮影 最大640×480ドット/30fps、MPEGムービーVX(MPEG-1形式)
液晶ディスプレー 2.5インチ“クリアフォト液晶プラス”
画素数 23万400ドット
記録メディア メモリースティック Duo/メモリースティック PRO Duo、内蔵約56MBメモリー
電源 専用リチウムイオン充電池(付属)
インターフェース
(付属アダプター側)
USB 2.0(Hi-Speed対応)、AV出力(モノラル音声)
本体サイズ 幅89.7×奥行き20.6(最薄部16.8)×高さ54.9mm
重さ 約140g(撮影時約165g)

“吉田カバン”特製ケースをゲットしよう!

ケース
味わい深い、落ち着いた色合いのオリジナルケース

コンパクトで持ち歩くのに便利なDSC-T10だが、凝ったデザインの本体が傷つくのを防いだり、液晶ディスプレーを保護するために、ぜひともキャリングケースを用意したいところ。できれば高級感のあるものが欲しいなぁ……とお考えの読者に朗報!ソニースタイルで購入すると、写真の「吉田カバンオリジナルケース」も購入することが出来る。

生地は通常のナイロンより細く硬い糸で織り上げられた“66ナイロン”を採用し、オイルドレザーでふちを囲むことで、丈夫で、かつ使い込むほど味が増していく。また止め具にはイタリアのFiocchi(フィオッチ)社のものを採用し、全体の雰囲気を壊さないように金ボタンを使うなど細部にもこだわった作りとなっている。さらにケースのデザインにあったストラップも用意(別売)しており、いたせりつくせり。T10を購入するならぜひゲットしたい逸品だ。

「DSC-T10」用吉田カバンオリジナルケース 1万2800円
吉田カバンオリジナルストラップ 2100円



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