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“VAIO type T”VGN-TX92PS/TX92S

“VAIO type T”VGN-TX92PS/TX92S

2006年06月14日 18時57分更新

文● 伊藤 裕也

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ワンセグ録画機能も強化! 録画予約が可能に!!

ワンセグの視聴・録画アプリケーション“VAIOモバイルTV”(右)。デスクトップの脇に張りつく形のユーザーインターフェースは、いわゆる“ながら見”に便利。このほか、一般的なアプリケーションと同じようにウィンドウと操作パネルといった形で展開することも可能だ。

 type Tのもうひとつの目玉といえるのがワンセグの視聴・録画機能だが、VGN-TX92PS/TX92Sではさらなる機能強化が図られている。従来機種では予約録画機能は搭載されておらず、手動で“録画ボタン”を押すことでのみ、録画が可能であった。しかし今回の新モデルでは、ワンセグの視聴・録画ソフトである“VAIOモバイルTV”に録画予約機能が追加されたのだ。

VAIOモバイルTVでは、テレビ王国の“MyEPG”からの録画予約に対応する。番組表にある“iEPG”ボタンをクリックするだけで予約が行なえる。

 予約方法は電子番組表(EPG)を提供するウェブサイト“テレビ王国”の会員向けサービスである“MyEPG”を用いる方法のほか、ワンセグの放送波に重畳される番組情報(データ放送)を用いる録画予約、さらには手動でのタイマー録画予約と、3つのパターンが利用可能だ。このうちMyEPGとデータ放送からの録画予約では、EPGまたはVAIOモバイルTVに表示される番組リストから、希望する番組の“予約”ボタンを押すだけで簡単に録画予約処理を実行できる。

ワンセグのデータ放送から録画予約を行なう場合は、希望するチャンネルの放送リストを表示し、その中から番組を選択した上でウィンドウ下の“予約ボタン”を押す。手動での録画予約もサポート。1回限りの録画はもちろん、週単位でスケジュールを組んで繰り返し録画することも可能だ。
※1 画面は著作権の関係で、一部モザイク処理を施しています。

 録画予約設定時には状況に応じて録画時間の自動延長を行なう“録りきり録画機能”も今回から搭載された。この録りきり録画機能はスポーツ中継などで番組の延長が発生した場合、延長された時間分を自動的に延長して録画するという機能だ。その後に放送される番組に関しても、予定されていた開始時刻に録画は始まるものの、終了時刻は延長されるため、番組を最後まで録画できる。

 ただしひとつだけ注意しなければならないのは、録画予約番組の当初の終了時刻を越えて番組が開始された場合、その番組は録画されないというところ。本機の録画延長はワンセグ放送の情報(番組終了の時間)を受信して行なわれるため、放送そのものが開始されていなければ情報の取得もできないためだ。たとえば30分番組を録画予約していたとして、その前に放送されていたスポーツ中継が1時間延長したとする。その場合、当初の録画予約時刻に録画は行なわれるものの、延長録画は行なわれず、当初の終了時刻通りに録画が終了してしまう。回避策としては、録画終了時刻を遅く設定して多少余分に録画することなどが考えられる。たとえば30分番組なら、あらかじめ録画終了時刻を30分遅く設定しておけば、1時間以上番組が延長するということはそう滅多にないため、録り逃すことも少ないだろう。

 type Tの基本路線はやはりボタン一押しでDVDなどを気軽に楽しめるAVノートということになるが、幅272.4×奥行き195.1×高さ28.5(最薄部で21)mmという本体サイズと、バッテリー込みで約1.27kg(ワンセグチューナー搭載モデル)というスリムかつ軽量なボディーはビジネスシーンにもピタリとはまる。実際、筆者の周りにもtype Tをビジネスマシンとして活用しているユーザーは少なくない。そういったユーザーにとっては、今回の新モデル、特に新しいデータ保護機能は実に大きな意味があるといえるだろう。

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