水冷ユニットを標準で装備する“RADEON X1900 XTX”搭載のPCI Express x16対応ビデオカード「TOXIC X1900 XTX」がSapphireから発売となった。似たような製品としては、以前“RADEON X800 GT”搭載の水冷ビデオカード「X800GT EVO Tide Water」が発売されている。
水冷ユニットを標準で装備する“RADEON X1900 XTX”搭載のPCI Express x16対応ビデオカード「TOXIC X1900 XTX」。パッケージも大きい |
銅製ラジエータ/ポンプ/タンクが内蔵されたビデオカードほどのサイズのコンパクトな水冷ユニット部とチューブで接続されたビデオカード本体という構成は「X800GT EVO Tide Water」と同じ。ただし、「X800GT EVO Tide Water」では2スロット仕様となっていた水冷ユニット部は1スロット仕様に。さらに水冷化によって大型の冷却機構を必要としなくなったビデオカード本体も、本来の2スロット仕様から1スロット仕様となっており、全体でも2スロット分のスペースがあれば設置可能となっている。
水冷ユニット部に搭載されるファンはブルーLEDで光るほか、スイッチにより2000rpm(18dB)/2500rpm(26dB)の2段階で回転数が調節可能。ビデオカードの主なスペックは、DDR3 512MBにDual DVI/TV-OUT、コア/メモリクロックは675MHz/1600MHzとなっている。価格はアークで9万3480円、高速電脳で9万4800円、T-ZONE.PC DIY SHOPで9万9800円。ちなみに、Sapphireのリテールパッケージ版「RADEON X1900 XTX」が約7万7000円程度で販売されていることを考えると、水冷ユニット部は約2万円という計算になる。スピード的には文句のない“RADEON X1900 XTX”だが、高い排熱と冷却のための騒音は発売時から指摘されていた。それらの問題を一挙に解決するスペシャルモデルといえそうだが、あとは財布の中身と相談……といったところか。