mCubedというオーストリアのメーカーから、Core DuoやTurion 64などの低発熱CPUがファンレスで使用可能というATXケース「HFX mini」のサンプル版がオリオスペックに入荷された。ケースサイドに大型ヒートシンクを装備。加えてヒートパイプで放熱することでファンレスを実現したのが特徴だ。
オーストリア発のファンレスATXケース「HFX mini」 |
ケースサイドに大型ヒートシンクを装備することでファンレス化を計るという手法は、ヨーロッパ系メーカーが得意とする手法で、かつてはHush Technologiesから完全ファンレスPC「Hush Mini-ITX」なども発売されている。「HFX mini」は、最新のCore DuoやTurion 64などの低発熱CPUに対応する製品で、ヒートパイプをマザー形状とCPUの位置によってユーザーが自由に曲げられるというユニークな特徴をもつ製品。この手の製品としては拡張性が高いのもポイントで、ATXフォームファクタのマザーボードが搭載可能なほか、ライザーカードを使用することでPCI Express x16/PCI Express x1/PCIのいずれか3つの拡張スロットが使用可能、3.5インチHDDが3台搭載可能などとなっている。
電源は165WのACアダプタを採用。3.5インチHDD2台分の静音化BOXが標準で装備される点や、こちらも標準搭載の光学ドライブがゴム製ラバーでサンドイッチ状態に挟まれているなど、ケース以外にも静音化に配慮されている点は多い。オリオスペックによると今のところ単体で販売するかベアボーンの状態で販売するかは未定とのこと。ただし単体で販売するとすれば約14万~15万程度になりそうとのことだ。