今回発表された4機種の仕様は以下のとおりで、いずれも開発中のため今後変更が行なわれる可能性がある。ラインナップに、韓国サムスン電子社の端末(Vodafone 804SS)が含まれるのは国内では初めて。
FeliCa ICチップ内蔵のハイエンド機『Vodafone 904T』
東芝(株)が製造するVodafone 904Tは、FeliCa ICチップを内蔵し、ボーダフォンの“おサイフケータイ”サービス“Vodafone live! FeliCa”に対応するハイエンド機。東日本旅客鉄道(株)の“モバイルSuica”への対応は、現在のところ検討中という。また、GPSによるナビゲーションサービス“Vodafone live! NAVI”や、ダウンロード型の動画コンテンツ視聴サービス“Vodafone live! BB”をはじめ、デルモジ表示、Vodafone live! CAST、Vodafone Address Bookといった新サービスにも対応する。
Vodafone 904T。上から“アーバンシルバー”“キャニオンレッド”。このほか“フォレストグリーン”も用意する | 液晶パネル背面。ヒンジ部にある十字のボタンは、端末を閉じたまま操作するためのものだ | |
数字キーには凹凸がつけられ、押しやすい | 数字キー背面には、FeliCa ICチップや、320万画素CMOSセンサーとマクロ撮影用切り替えスイッチ、LEDライトが搭載されている |
本体は2軸回転式の折り畳み型デザインを採用し、メイン液晶パネルを背面側に180度回転させて二つ折りにした常態で、カメラの操作や、メール/ウェブサイトの閲覧が可能。対応する通信方式は、国内がW-CDMAで、海外がW-CDMAおよびGSM(900/1800/1900MHz)。有効320万画素CMOSセンサーによるデジタルカメラ機能を搭載し、QRコードの読み取りに対応する。また、パソコン経由でminiSDカードに取り込んだ楽曲データを再生できる音楽プレーヤー機能を搭載し、従来機種の『Vodafone 803T』と同じく、東芝の音楽転送用ソフト『Beat Engine』(対応OSはWindows2000/XP)や、やステレオイヤホンマイクなどが同梱される予定だ。そのほか、Javaアプリケーションの“Vアプリ(メガアプリ)”に対応し、7本の電子コミックをプレインストールする。Bluetoothによる通信も行なえる。
- ディスプレー
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メイン:約2.4インチTFT液晶ディスプレー(320×240ドット、26万色表示)
サブ:約1.16インチSTN液晶ディスプレー(33×160ドット、モノクロ4階調) - カメラ
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メイン:有効320万画素MOSセンサー
サブ:有効31万画素CMOSセンサー - 外部メモリー
- miniSDカード(別売)
- 連続通話時間
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W-CDMA網:約180分
GSM網:約290分 - 連続待受時間
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W-CDMA網:約400時間
GSM網:約270時間 - 本体サイズ/重さ
- 幅50×奥行き26×高さ112mm/約146g
- 本体カラー
- フォレストグリーン、アーバンシルバー、キャニオンレッド
- 発売時期
- 3月中旬以降
- 価格
- オープンプライス(編集部予想実売価格は2万円前後)
450MBの大容量メモリーを内蔵する“音楽ケータイ”『Vodafone 804N』
日本電気(株)が製造するVodafone 804Nは、音楽再生機能を前面に出した折り畳み型端末。本体に約450MBという大容量のメモリーを搭載し、ダウンロードした“着うたフル”やパソコン経由で取り込んだ音楽データなどを、最大1000曲保存可能という。開発中のため、パソコン経由で取り込んで再生できるファイル形式や、付属ソフトの有無など詳細は未定だ。また、サブ液晶ディスプレーの下に“ミュージックアシストボタン”を配置し、本体を閉じたままで、ミュージックプレーヤーとしての操作が可能。また外部記録メディアとして、miniSDカードより小型のmicroSDカード(別売、最大512MB対応)にも対応している。
Vodafone 804N。左から“ラピスブルー”“プルメリアホワイト”。このほか“コーラルピンク”も用意する | ダイヤルキーは大きめで押しやすい形状となっている |
内蔵するカメラは有効200万画素のCMOSセンサーと、TVコール用の有効10万画素のCMOSセンサー。対応する通信方式は、国内がW-CDMAで、海外がW-CDMAおよびGSM(900/1800/1900MHz)。Vodafone live! BBやVアプリ(メガアプリ)など既存の3G携帯電話機向けサービスに加え、Vodafone live! CASTにも対応する。“USBメモリー”機能も備えており、パソコンからmicroSDカードのデータの読み取りや書き込みも可能。Bluetoothによる通信も行なえる。
本体を閉じたままミュージックプレーヤーを操作できる“ミュージックアシストキー”を搭載 | ツートーンカラーのデザインで、端末裏側には表側と異なる色を配している | 外部メモリーとしては、国内メーカーでは珍しいmicroSDカードを採用。スロットは電池ボックスの内側にあり、着脱する際は電源を切る必要がある |
- ディスプレー
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メイン:約2.2インチTFT液晶ディスプレー(240×320ドット、6万5536色表示)
サブ:約0.9インチSTN液晶ディスプレー(96×64ドット、4096色表示) - カメラ
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メイン:有効200万画素CMOSセンサー
サブ:有効10万画素CMOSセンサー - 外部メモリー
- microSDカード(別売)
- 連続通話時間
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W-CDMA網:約180分
GSM網:約260分 - 連続待受時間
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W-CDMA網:約250時間
GSM網:約210時間 - 本体サイズ/重さ
- 幅48×奥行き23×高さ93mm/約115g
- 本体カラー
- プルメリアホワイト、コーラルピンク、ラピスブルー
- 発売時期
- 3月中旬以降
- 価格
- オープンプライス(編集部予想実売価格は1万5000円前後)
薄さ14.9mmの3G対応携帯電話機『Vodafone 804SS』
韓国サムスン電子が製造するVodafone 804SSは、折り畳み型の3G対応携帯電話機としては世界最薄(メーカー調べ)という、厚さ14.9mmのスリムなデザインが特徴。ミュージックプレーヤー機能を搭載し、ダウンロードした着うたフルやパソコン経由で取り込んだ楽曲データを再生できる。開発中のため、パソコン経由で取り込んで再生できるファイル形式や、付属ソフトの有無など詳細は未定だ。メイン液晶画面の背面には音楽プレーヤー用の操作キーを装備し、本体を閉じたままでも操作が可能。また、ステレオサイドツインスピーカーを内蔵する。
Vodafone 804SSの“ブラック”。このほか“オレンジ”も発売される | メイン液晶画面の背面に、ミュージックプレーヤー用のキーを搭載する | |
数字キーの背面にはメーカーのロゴが刻まれている | 折り畳み型の3G対応端末では世界最薄という厚さ14.9mmを実現した |
カメラ機能として、有効130万画素のCMOSセンサーと、TVコール用の有効30万画素のCMOSセンサーを搭載する。対応する通信方式は、国内がW-CDMAで、海外がW-CDMAおよびGSM(900/1800/1900MHz)。Vアプリ(メガアプリ)など既存の3G携帯電話機向けサービスに加え、デルモジ表示に対応する。Word/Excel/PowerPointなどのドキュメントを、拡大/縮小して閲覧できるビューアー機能も搭載する。Bluetoothによる通信も行なえる。
日本語入力システムには“Wnn”シリーズを採用しているという。予測入力のほか、英数カナ変換(漢字入力モードのまま英数字を入力できる機能)にも対応する | Flashコンテンツのダウンロードには対応していないが、メニュー画面はFlashで作成されている | デルモジ表示に対応 |
- ディスプレー
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メイン:約2.3インチTFT液晶ディスプレー(240×320ドット、26万色表示)
サブ:約1.07インチTFT液晶ディスプレー(128×128ドット、6万5000色表示) - カメラ
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メイン:有効130万画素CMOSセンサー
サブ:有効30万画素CMOSセンサー - 連続通話時間
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W-CDMA網:約155分
GSM網:約200分 - 連続待受時間
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W-CDMA網:約290時間
GSM網:約300時間 - 本体サイズ/重さ
- 幅50.5×奥行き14.9×高さ99mm/約105g
- 本体カラー
- ブラック、オレンジ(いずれも愛称は未定)
- 発売時期
- 3月中旬以降
- 価格
- オープンプライス(編集部予想実売価格は1万5000円前後)
ファッション性を前面に出した『V403SH』
シャープ(株)製造のV403SHは、今回発表された4機種の中では唯一となるPDC方式の携帯電話機。“ヨーロピアンモダン&コンパクト”をコンセプトに、液晶側背面にストライプの塗装を施しているほか、数字キーに四角形の“スクエア・キーデザイン”をするなど統一感を出している。
『V403SH』。左から“ブルーストライプ”“レッドストライプ”“ブラックストライプ” | 四角形のスクエア・キーデザインを採用 |
カメラ機能として、有効202万画素のCCDセンサーを内蔵する。QRコードの読み取りにも対応する。メール作成に関する使い勝手に配慮し、よくメールを送る相手をあらかじめ登録しておくことによりワンタッチでメール作成画面を起動したり、届いたメールを見ながら返信メールを作成したりできる機能を搭載する。文字変換システムは“ケータイShoin4”。そのほか、“電話機能”“メール”“カメラ”など代表的な機能だけを大きな文字で表示するメニュー画面“シンプルモード”や、待ち受け画面でメール起動キーを長押しするだけで大きな表示文字に切り替えられる“ワンタッチでか文字モード”も備えている。
代表的な機能だけにメニュー項目を絞った“シンプルメニュー”を搭載 |
- ディスプレー
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メイン:約2.2インチモバイルASV液晶ディスプレー(240×320ドット、26万2144色表示)
サブ:モノクロ液晶ディスプレー(72×12ドット) - カメラ
- 有効202万画素CCDセンサー
- 外部メモリー
- miniSDカード(32MB同梱)
- 連続通話時間
- 約140分
- 連続待受時間
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約450時間
(同) - 本体サイズ/重さ
- 幅46.6×奥行き21×高さ93mm/約105g
- 本体カラー
- レッドストライプ、ブラックストライプ、プルーストライプ
- 発売時期
- 2月下旬以降
- 価格
- オープンプライス(編集部予想実売価格は1万円前後)