日立マクセル(株)は14日、水銀/鉛を0(ゼロ)にした酸化銀電池(SRボタン電池)を9月1日に発売すると発表した。従来製品と同等の長期保存特性を持ちながら、負極材料に水銀や鉛を使わないことで環境負荷を軽減したのが特徴で、正極缶に金メッキを施したことにより機器の動作の安定性も向上しているという。
水銀/鉛ゼロ使用の酸化銀電池 |
酸化銀電池は、アルカリボタン電池(LRボタン電池)と形状/電圧が互換だが、容量が1.5倍以上で、用途によっては2倍以上の性能を持つのが特徴。今回発売する製品は、独自の負極集電体防食技術や耐腐食性亜鉛合金を採用し、今年の春に時計メーカー向けに製品化した酸化銀電池の正極に、接触抵抗が低く耐腐食性にすぐれた金メッキを施したものとなる。
接触抵抗グラフ |
パッケージには、使用済み電池を持っていけば、電池売り場で電池サイズを確認できる凹状のスケールを付けたほか、海外のボタン電池などでは同じサイズでも型番が異なり判別しにくいことから、裏面に2次元バーコードを印刷し、カメラ付き携帯電話機で読み取れば他社の相当品を確認できるようにしたという。
パッケージには凹状のスケールが付けられている |
ラインアップは、『SR44 1BS B』、『SR44 2BS B』(2個入り798円)、『SR43 1BS B』、『SR1130 1BS B』、『SR1120 1BS B』、『SR41 1BS B』、『4SR44 1BS B』(2940円)、『SR626SW 1BS B』(オープンプライス)、『SR621SW 1BS B』(オープンプライス)で、価格が書かれていない製品は1個399円。