AMDのサーバー向け64ビットCPUであるOpteronの最上位モデル「Opteron 850」が秋葉原に登場した。単体売りはされず、ファナテックが販売するTyan製の2UラックQuad Opteronベアボーン「SolutionServer HPC46TX」シリーズに組み込まれて販売される。ヒューレット・パッカードなどの大手からはすでにOpteron 850を搭載した製品が登場しているが、秋葉原で販売されるのは極めてめずらしい。
AMDのサーバー向け64ビットCPUであるOpteronプロセッサーの最上位モデル「Opteron 850」 | Opteron 850には、このようなシールが付属する |
Opteron 850は5月に発表された製品で、動作周波数は2.40GHz、2次キャッシュは1MB。Opteronシリーズは100/200/800番台の3つがあり、それぞれ最大1ウェイ/2ウェイ/8ウェイでの動作が可能。850以外にモデルナンバー848(2.2GHz)/846(2.0GHz)/844(1.8GHz)/842(1.6GHz)/840(1.4GHz)の5つがあるが、秋葉原では100/200シリーズが多く出回っているのに対し、800シリーズはほとんど見ないのが実情。
ファナテックが販売する「SolutionServer HPC46TX」シリーズは、マザーボードにはAMD 8131/8111チップセットを搭載したTyan製の「Thunder K8QS Pro」(S4882)を使用する。メモリは最大32GB搭載可能で、HDDはUltra320対応の36GBを2基搭載。光学ドライブはスリムタイプのCD-ROMドライブを採用。そのほか、ATI製の“Rage XL”(8MB)によるグラフィック機能、LSI製の“53C1030 U320 Dual Channel SCSI”機能、1000Base-T対応LAN×2、64ビット133MHz PCI-X×2、64ビット66MHz PCI-X×2、32ビット33MHz PCI×1などを搭載。価格は、Opteron 850搭載モデル「HPC46TX-850Q」が155万4000円、Optetron 848を搭載したモデル「HPC46TX-848Q」が134万4000円、Optetron 846を搭載したモデル「HPC46TX-846Q」が117万6000円、Optetron 844を搭載したモデル「HPC46TX-844Q」が107万4000円となっている。。
Opteron 850を4基搭載可能な「SolutionServer HPC46TX」 | ケースを開けた様子 |
AMD 8131/8111チップセット | Socket 940が4つ並んでいる |