このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

超高速デジカメソフト ACDSee 6.0

超高速デジカメソフト ACDSee 6.0

2004年10月19日 00時00分更新

文● 月刊アスキー編集部・吉川

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

印刷・インターネット関連機能も強力で使いやすい

印刷ウィンドウ
画面4 印刷ウィンドウ。左側に印刷レイアウト関連の情報が、右にプリンタ関連の情報が表示される。

 写真を扱う性格上、ACDSeeの印刷機能は充実の一途を辿ってきた。従来機能だが、ACDSeeの中で特にお勧めなのが「コンタクトシート」だ。これは、複数枚の画像を1枚の紙に割り付けて印刷するものだが、とにかく操作が簡単だ。乱暴に言えば「何行・何列で印刷するか?」を指定するだけでよい。もし、各画面にファイル情報を付加したければ、キャプションとしてファイル名やexif情報を埋め込むことも可能だ。ところが、せっかくの機能も、前バージョンまでは目立たないところにメニューがあるため、見逃しがちだった。ACDSee 6.0の場合は、印刷に関する動作が一画面で完結するようになり、機能を見落とす確率が減っている(画面4)。



オンラインプリントサービス“powerprint”
画面5 オンラインプリントサービス“powerprint”。ACDSeeはpowerprintサーバに接続するクライアントという位置づけだ。

 次に、ACDSeeのインターネット関連機能だが、従来から対応していたオンラインプリントサービス(画面5)やHTMLアルバム機能に加え、6.0では新たに携帯電話関連機能が追加された。これは、画像ファイルを携帯電話用にリサイズして、ACDSee付属の無料サービスであるSendPixサーバにアップロードするものだ(画面6~7)。送り先の携帯電話にはSendPixサーバからURLがメールで送られるという仕組みになっている。複数枚の画像をアップロードできるので、自分の携帯電話用に使い、外出先で他人に見せるといった使い方をしてもいいだろう。付け加えると、SendPixそのものは携帯電話専用サービスではなく、もともとはPC用のサービスである。PC間の画像共有は、従来通り行える(ただし、試用したβ版には携帯電話用のSendPixボタンしか実装されていなかったため未確認)。



携帯電話対応機能 携帯電話対応機能
画面6~7 携帯電話対応機能。ACDSee 6.0上で画像を選び(当然、複数フォルダから選択可能)、宛先を指定すればよい。20アドレスまで同報可能だ。受け取った携帯電話では、送り主のメッセージや写真のキャプションと共に画像を閲覧できる。無料なのもうれしい。

 現在さまざまな画像管理ソフトが出回っている状況で、ACDSeeの各機能は珍しくはないかもしれない。だがそれでも、ソフトウェアのデザインセンスという面で、ACDSeeは優れている。画像管理ソフトはその多くが“初心者向け”と定義づけられ、独自の奇異なUIを備えがちだが、あくまでもWindowsエクスプローラライクなUIと軽快な速度を保ちつつ付加機能を追加していく姿勢は、多くのユーザーの信頼を勝ち得えているはずだ。ひたすらシンプルに、ユーザーが求める機能を追加してきたという事実が、この製品の最大の魅力なのだ。

表 対応ファイルフォーマット一覧
画像ファイル
読み込み8BI/ANI/ART/BMP/CUR/DCX/DJV/EMF/FPX/GIF/ICN/ICO/IFF/JPG/KDC/MAG/PBM/PCD/PCX/PGM/PIC/PCT/PIX/PNG/PPM/PS/PSD/PSP/qtif/qif/qfi/RAS/RSB/SGI/TGA/TIFF/WMF/XBM/XPM
書き込み8BI/BMP/GIF/JPEG/PCX/PNG/PSD/RSB/SGI/TGA/TIFF
圧縮ファイル
読み込みARJ/CAB/GZ/LHD/LZ4/LH0/LH1/LH4/LH5/LH6/LH7/LZH/RAR/TAR/TGZ/UU/ZIP
書き込みLHD/LZ4/LH0/LH4/LH5/LH7/LZH/ZIP
映像・サウンドファイル
読み込みAIF/AIFC/AIFF/ASF/AU/AVI/GSM/M15/M1A/M1V/M2A/M3U/M75/MOV/MP2/MP3/MPA/MPEG/ MPG/MPV/QCP/QTPF/SD2/SMI/SMIL/SML/SND/SWA/SWF/ULW/VFW/WAV/WMV
超高速デジカメソフト ACDSee 6.0
製品名 超高速デジカメソフト ACDSee 6.0 パワフルイメージングソフトウェア ACDSee 6.0 PowerPack
対応OS Windows 98/Me/2000/XP Windows 98/Me/2000/XP
CPU PentiumクラスのCPU(Pentium III-500MHz以上を推奨) PentiumクラスのCPU(Pentium III-500MHz以上を推奨)
メモリ 64MB以上(128MB以上を推奨) 64MB以上(128MB以上を推奨)
HDD 空き容量60MB以上 空き容量60MB以上
価格 パッケージ版:6800円
ダウンロード版:5800円
アカデミック版:4800円
パッケージ版:1万2800円
ダウンロード版:1万800円
アカデミック版:8800円

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン