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松下電器産業、画像処理エンジンなどを強化したデジタルカメラ“LUMIX”『DMC-FZ20』など4製品を発表

2004年07月22日 19時52分更新

文● 編集部 内田泰仁

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300万画素/光学12倍ズームレンズ搭載
『DMC-FZ3』

『DMC-FZ3』

『DMC-FZ3』は、コンパクトデジタルカメラ並みのボディーサイズに光学12倍ズームレンズを搭載する『DMC-FZ1』『DMC-FZ2』の後継となる製品で、約1年ぶりのモデルチェンジとなる。前モデルでは、総画素数211万/有効画素数200万のCCDが搭載されていたが、本モデルでは有効画素数320万/総画素数334万のCCDが新たに採用されている。レンズは従来と同じく“ライカDCバリオ・エルマリートレンズ”を搭載し、8群13枚(非球面3枚4面)構成、F値は全域で2.8、焦点距離は4.6~55.2mm(35mmフィルム換算で35~420mm)。手ぶれ補正機能には今回より、DMC-FZ20と同様の“MODE1”“MODE2”の2モードが用意されている。

記録メディアはSDメモリーカード/マルチメディアカード。記録サイズは、静止画が最大2016×1512ドット(1920×1080ドット/縦横比16:9で撮影する“HDTV(ハイビジョン)”モード搭載)、動画が320×240ドット(Motion JPEG圧縮のQuickTime形式、毎秒30/10フレーム、音声付き。メディア容量いっぱいまで連続撮影可能)。連写撮影は、毎秒3コマ/最大13枚のモードとフリー連写モードの2つを備える。

『DMC-FZ3』の本体背面

ファインダーは液晶ビューファインダー、ディスプレーは1.5インチTFT液晶ディスプレー(約11.4万画素)。インターフェースは、USB 1.1×1(USBマスストレージクラス対応)、AV出力(NTSC/PAL対応)で、“PictBridge”に対応する。本体サイズは、幅約108×奥行き約84.8×高さ約68.4mm、重量は約290g(電池/記録メディア別)。本体色はシルバーのみで、従来モデルと同じく花形レンズフードが付属する。

光学3倍ズームレンズと手ぶれ補正機能を搭載したコンパクト機
『DMC-FX7』『DMC-FX2』

『DMC-FX7』『DMC-FX2』

『DMC-FX7』『DMC-FX2』は、2003年10月発表の『DMC-FX5』『DMC-FX1』の後継機種。自分撮りや片手での撮影のときにも効果を発揮するという光学式手ぶれ補正機能を、バージョンアップして今回も搭載し、DMC-FZ20と同様の“MODE1”“MODE2”の2モードを備える。また、従来モデルから約30%の小型化が進められ、本体サイズは両機ともに幅約94.1×奥行き約24.2×高さ約50.0mm、最薄部の奥行きは20mmとなっている。なお、本体重量は『DMC-FX7』が約130g、『DMC-FX2』が約135g(いずれも電池/記録メディア別)。

搭載するCCDは、『DMC-FX7』が1/2.5インチ総画素数536万/有効画素数500万、『DMC-FX2』が1/2.5インチ総画素数432万/有効画素数400万。レンズは6群7枚(非球面レンズ3枚)構成の光学3倍ズームレンズで、焦点距離は5.8~17.4mm(35mmフィルムカメラ換算時:35~105mm相当)、F値は2.8(ワイド端)から5.0(テレ端)。

記録メディアはSDメモリーカード/マルチメディアカード。記録サイズは、静止画は『DMC-FX7』が最大2560×1920ドット、『DMC-FX2』が最大2304×1728ドット(両機ともに“HDTV(ハイビジョン)”モード搭載)。動画はいずれも320×240ドット(Motion JPEG圧縮のQuickTime形式、毎秒30/10フレーム、音声付き。メディア容量いっぱいまで連続撮影可能)。連写撮影は、毎秒3コマ/最大7枚(DMC-FX7)または毎秒4コマ/最大10枚(DMC-FX2)のモードとフリー連写モードの2つを備える。

『DMC-FX2』の本体背面。『DMC-FX7』『DMC-FX2』は2.5インチまたは2インチの大型液晶ディスプレーを搭載しているのが特徴

ディスプレーは、『DMC-FX7』が2.5インチ低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレー(約11万4000画素)、『DMC-FX2』が2インチ低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレー(約13万画素)と従来モデルより大型化。光学ファインダーは今回から省略されている。インターフェースは、USB 1.1×1(USBマスストレージクラス対応)、AV出力(NTSC/PAL対応)で、“PictBridge”対応。本体色は、『DMC-FX7』が“シルキーシルバー”“ピンクブロンズ”“今フォーとブルー”“グロスブラック”の4色、『DMC-FX2』はシルバーのみ。

パナソニックマーケティング本部商品企画グループ・チームリーダー、品田正弘氏デジタルカメラの国内需要推移

同日に開催された製品説明会では、同社パナソニックマーケティング本部商品企画グループ・チームリーダーの品田正弘氏がマーケットの動向などについても解説した。これによると、国内需要は2003年は約850万台、2004年には約950万台になる予想され、この数字はテレビの需要にほぼ匹敵するという。また、世帯普及率は51.8%に達し、“パソコンの周辺機器”としてだけではなく、“フィルムカメラに変わるもの”としても定着しているとしている。需要の内訳にも変化が見られ、買い換え/買い増し需要が伸び、買い換えは全体の約40%、買い増しは約30%となっているという。同氏はこの変化を、タイプの異なる特徴のある製品が出てきた撮影目的だ使い分けユーザーが増えてきたことが理由ではないかとしている。

世代/年齢別の用途と求められる機能購入ユーザーの世代分布

購入ユーザーの男女比は、2001年には男性78%、女性22%だったのに対して、2004年には男性70%、女性30%となり、女性ユーザーが確実に増えているという。また、50歳代以上のユーザーも増加しており、この層のユーザーは、本格的な撮影で写真を楽しむ傾向が強く、マニュアル操作ができ性能機能が充実した製品、一眼レフタイプやレンズ一体型のハイエンド機、高倍率ズームレンズ搭載機といった高級カメラの市場を牽引しているという。同社の予測では、一眼レフタイプに比べ光学8倍以上のズームレンズ搭載機のマーケット規模は約2倍ほどあるとしている。

撮影した画像の活用方法の変化
また、撮影後の画像の活用法にも変化が見られ、データをパソコンに保存するよりも、メディアなどを多数所有して保存したり、ダイレクトプリントや、店頭でのプリントサービスを利用するユーザーが増えているという。このような状況を踏まえて同社では、DVDビデオレコーダー“DIGA”シリーズを利用して画像を保存する、ノンPCでのホームプリント、薄型テレビ“VIERA”シリーズなどの大画面テレビで鑑賞、などといった提案を行ない、「SDメモリーカードをブリッジメディアにして、薄型テレビ“VIERA”とDVDレコーダー“DIGA”との連携で日本の家庭内に新しい写真文化を切り開いていきたい」(品田氏)との 考えを示した。



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