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【最新パーツ性能チェック(Vol.25)】次世代デスクトップのダークホース・Dothanのパフォーマンスを探る!

2004年06月26日 22時43分更新

文● アスキープラス編集部 野口岳郎

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PART2:
デスクトップと対決!

グラフ12/Superπ
グラフ13/Final Fantasy XI ver.2
グラフ14/Cinebench
グラフ15/Windows Media Video 9

 さて、後半では、最近増えてきたPentium Mマザーボードを使ってデスクトップPCを作った場合に、どのような性能になるかを検証していく。
 Pentium Mについては、Radisysのマザーボード「LS855」を、またデスクトップ環境の代表としては865GマザーとPentium 4-2.8CGHzを用意した。865の内蔵グラフィックスは855GMと同じIntel Extreme Graphics 2なので、ほぼ同じ土俵での比較になる。また、外部ビデオカード利用時(グラフの下3項目)の比較としては、PCIの“RADEON 7500”カードを用いた。

 グラフ12を見るとわかるように、Dothan 1.7GHzのパフォーマンスは、Superπにおいては突出しているほか、13の3DMark 2001や、掲載していないがFinal Fantasy、Unreal Tournamentといった3D系テストでもPentium 4-2.8CGHzと互角以上の勝負となっている。一方で、15のWindows Media Videoや、未掲載だがTMPGEncでもPentium 4-2.8CGHzが圧倒的に速い。ただ、ここでテストに使ったWindows Media EncoderはHTがよく効くし、TMPGEncもSSE2に最適化されているので、クロックの高さが生きるのだろう。ただ、DGCAでのエンコードではBanias/Dothanのほうがかなり高速だ。マルチメディア系でないエンコード処理では条件分岐が多用されると想像され、パイプラインの長いPentium 4に不利になるのではないかと思われる。

 Dothanには2GHz版まであるから、性能は1.7GHz版に対して20%弱は伸びるだろう。今回はAGPのビデオカードでの比較が行えなかったので断定はできないが、PCIベースで見る限り、Dothanは3DについてはハイエンドPentium 4と張り合える水準と思われる。弱点は、SSE2に最適化されたメディア処理系アプリだ。一日中エンコードするような方には、DothanよりもPentium 4だろう(電気代的にはDothanも魅力だが……)。
 Dothanは今年後半、Sonomaプラットフォームに移行することで、メモリーはデュアルチャネルになるとされている。こうなれば、メモリ面での弱さは克服される。これが、現在の弱点であるエンコード系にどれほど貢献するかが楽しみである。Dothanに今後も目が離せない。

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