アンペール製タイムサーバ「3223A NetTyme」本体は1Uラックマウント形式だ |
GPS衛星から協定世界時(UTC)データを受信し、ネットワークに接続されている全てのPCの内蔵時計を合わせ、正確に保ちつづけることができるという、アンペール製タイムサーバ「3223A NetTyme」の販売が近くぷらっとホームで行われる見込みだ。
本体自身にも時刻表示ディスプレイが | 資料ポップ。価格は約70万円とのことで、企業などでの大規模ネットワーク用の製品だ |
協定世界時とは、天文学的な標準時であるグリニッジ標準時をもとに、原子時計が計測する時間で補正を加え算出されている世界共通の標準時間。GPS衛星には原子時計が搭載されており、衛星から送信される電波には協定世界時のデータが含まれている。これを利用して、ネットワーク内に時刻データを配信し、PCの時刻を常に正確に保つという製品だ。無料で公開されているタイムサーバもあるが、データの送受信に要する時間のために生じる、配信されたデータと実際の時刻のずれを最小限に抑えられることと、ファイアーウォールの影響を受けにくい点がメリットとなる。
「3223A NetTyme」の本体は1Uラックマウント形式。屋外設置用アンテナが付属するほか、窓に貼り付ける形のアンテナもオプションで用意される。GPS衛星からの信号に常に同期し、協定世界時に対し誤差0.5ms以下という精度を維持し続けるとのことで、万がケーブル切断などでGPSからの信号が途絶えた際には内蔵のクオーツ時計により時刻を維持するという。
インターフェイスは10/100BASE-TX。企業などでの大規模ネットワーク用の製品ということで、価格は約70万円になりそう、とのこと。販売開始日は未定。
【取材協力】