自由度のかなり高いB.T.O.メニューを活用し
自分のニーズにピッタリの一台を構成可能
ここからはPCとしての詳細なスペックを見ていこう。構成はB.T.O.で柔軟にカスタマイズ可能なので、お勧めの構成例も紹介していきたい。ベースモデルのCPUはAthlon 64 2800+。得意不得意は多少あるが、Pentium 4-2.80CGHz相当の能力を持つと考えて差し支えなく、コストパフォーマンス面も申し分ない。ビデオ編集などのヘビーなアプリケーションが主用途で、とにかくハイパフォーマンスがほしいという方は、財布と相談だがより高速なAthlon 64 3200+や同 3400+を検討してみてもいいだろう。
メモリはPC3200準拠(DDR400)のDDR SDRAM 256MB、HDDは7200rpmの高速ドライブを160GBを標準搭載するが、まずメモリだけはまっさきに増設しておきたい。256MBのメモリではOSを起動するだけで精一杯で、HDDへのアクセスが頻発して(メモリが足りない場合、OSはメモリの内容をHDDの一部に書き出して空きメモリを作るため)、操作中に“軽いひっかかり”を感じるだけでなく静粛性も損なうことになる。512MBにするだけでもHDDアクセスは減り、レスポンスも格段に向上する。資金に余裕があるなら、512MB×2枚で1GBの構成をお勧めしたい。
HDD容量に関しては、160GB(標準での空き容量は135GB)の場合、ハイビジョン番組で最長約20時間、地上アナログ放送なら最大約156時間の録画が可能。デジタル放送の録画映像は録画した本体でしか再生できないこともあり、デジタル放送中心で利用するなら、B.T.O.メニューから思い切った大容量タイプを選択したい。アナログ放送をなるべく高画質で保存したい方や、DVカメラからムービーを取り込で編集する機会が多い方も同様だ。また、ケース内にはもう1台のHDDを内蔵するスペースがあり、B.T.O.でも追加(2台構成の選択)が可能なので、こちらもうまく利用したい。コストパフォーマンスも考慮すると、250GB程度、あるいは160GB+増設300GBといった構成がベターチョイスだろう。
表 主要パーツのおすすめ構成例
CPU | Athlon 64 2800+ |
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メモリ | 512MB |
HDD | 200GB |
光学ドライブ | DVDマルチプラスドライブ (DVD-RAM/DVD±R/RW対応、同社では“DVDスーパーマルチドライブ”と呼称) |
ビデオカード | SiS760内蔵 |
TVチューナ | 地上アナログ放送 |
液晶ディスプレイ | 17インチワイド(SoundVu対応) |
備考 | コストパフォーマンスに配慮しつつも、各種AV機能を快適に利用できる構成 |
CPU | Athlon 64 2800+ |
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メモリ | 1GB |
HDD | 160GB+300GB増設 |
光学ドライブ | DVDマルチプラスドライブ |
ビデオカード | RADEON 9600SE |
TVチューナ | 地上アナログ放送/BSデジタル・110度CSデジタル&地上デジタル放送 |
液晶ディスプレイ | 23インチワイド(SoundVu対応) |
備考 | 強力なAV機能の活用にフォーカスし、徹底してリビングPCとしての快適さを追及した構成 |
CPU | Athlon 64 3200+ |
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メモリ | 1GB |
HDD | 250GB |
光学ドライブ | DVDマルチプラスドライブ |
ビデオカード | RADEON 9600SE |
TVチューナ | 地上アナログ放送/BSデジタル・110度CSデジタル&地上デジタル放送 |
液晶ディスプレイ | 19インチ(SoundVu対応) |
備考 | PCとしての性能を重視し、TV録画、ビデオ編集、DVD作成、3Dゲームなどオールラウンドに活躍 |
ビデオカード、TVチューナーカードの変更にも対応
液晶ディスプレイも豊富な選択肢から選べる
チップセットはSiS760を搭載。これはグラフィックス機能統合型のチップセットだが、本機ではDirectX 9対応のGPU「RADEON 9600SE」を搭載したビデオカード(ビデオメモリ64MB)をAGPスロットに搭載しており、3Dゲームも楽しめる。「FinalFantasy XI Official Benchamark2」のスコアは、HIGHで2200前後、LOWでは3200前後。これは十分遊べるスコアだ。逆に、まったく3Dゲームをプレイする気がないという方なら、ビデオカードなし(チップセット内蔵機能を利用)でもいい。64MBのローカルフレームバッファ(メインメモリを共用しない専用ビデオメモリ)を搭載するので、SiS760内蔵の描画機能でも2Dでのパフォーマンスはビデオカード装着時と遜色ない。
このほかB.T.O.では、TVチューナカードに関しても、地上アナログのみ、地上アナログ+BSデジタル/110度CSデジタル、地上アナログ+BSデジタル/110度CSデジタル+地上デジタル、およびチューナなしと、構成を自由に選択可能。液晶ディスプレイはTVチューナ内蔵の23インチワイドのほか、17インチワイド/19インチ/17インチ/15インチ(いずれもSoundVu対応)/15インチ(通常スピーカ内蔵)など、さまざまなバリエーションが用意されており、ニーズや予算に応じて選択できる。ただ、デザイン的な統一感などを考慮するとやはり純正のSoundVu搭載タイプがいいだろう。特に17インチワイド液晶モニタは、デザイン、画質と音質、省スペース性、コストパフォーマンスと全体のバランスがいいモデルで、ぜひオススメしたい。このほか、無線LAN機能やUSB接続のFDDを追加したり、モデムを取り外す(デジタル放送対応モデルでは不可)、オフィスソフトの有無などの選択が可能。OAタップをはじめとした小物も同時に購入できるのもうれしいところだ。
強力なAV関連の機能もさることながら、さらに進化した水冷システムによる静粛な動作音は素直に“すごい”としかいいようがない。電源ユニットまで含めた徹底したカスタマイズがなされているので、ここまでのものを自作PCで構成するのはまず無理だろう。省エネルギー化にも注目したい。カタログスペックでは、通常動作時の消費電力は約100W、ピーク時で約200Wとなっている。実際に市販の計測器で消費電力を実測してみたところ、アイドル時は91W、TV視聴/録画時で97W、DVD再生時で約135W、3Dゲーム時で150W弱、スタンバイ時で約0.2Wという結果だった。AV機器代わりにもそれほど抵抗なく使えるのではないだろうか。
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VALUESTAR G タイプTZ(PC-VG28NCZEH)の主なスペック | |
製品名 | VALUESTAR G タイプTZ(PC-VG28NCZEH) |
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CPU | Athlon 64 2800+ |
チップセット | SiS760 |
メモリ(最大) | 512MB(PC3200 DDR SDRAM/最大2GB) |
ビデオチップ | RADEON 9600SE(64MB) |
HDD | 160GB |
光ドライブ | CD-R/RW&DVD-ROM対応コンボドライブ(CD-R:32倍速/CD-RW:10倍速/DVD:16倍速/CD:40倍速) |
スロット | AGP×1、PCI×3、PCカードスロット(TypeII×2またはTypeIII×1)、メモリースティック/SDカード両対応スロット×1 |
通信 | Ethernet(10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T)、56kbpsモデム |
インターフェイス | USB 2.0×8、シリアル、パラレル、PS/2×2、ビデオ入出力、アナログRGB、オーディオ入出力(光デジタル出力含む)、デジタル放送向けICカードボックス専用端子 |
ディスプレイ | オプション |
サイズ | 173(W)×450(D)×380(H)mm(本体のみ) 284(W)×450(D)×380(H)mm(スタビライザー設置時) |
重量 | 約15kg |
OS | Windows XP Home Edition SP1a |