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【帰ってきた!「買う買う団」】GeForce FX5600→RADEON 9600XTで年末年始のFINAL FANTASY XI暮らしはどう変わったか?

2004年01月09日 21時12分更新

文● ASCII24編集部 内田泰仁

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RADEON 9600XT搭載カード購入!
FINAL FANTASY XIは快適になるか!?

購入したカードは、クリエイティブメディアのATI RADEON 9600XT搭載カード「3D Blaster 5 RX9600XT」。よく知るメーカーだからという安心感と、新宿のBic P Kan 新宿西口店にその時点で置いてあった製品の中で、一番価格が安かったのがコレ、という単純な理由で選択した。

購入したクリエイティブメディア「3D Blaster 5 RX9600XT」。

あまり深く考えないで購入したのだが、パッケージを開けて最初に感じたのが、「ずいぶんヒートシンクとファンがシンプルだな……」ということ。これまで使っていたのがGeForce FX5600のカードだからということもあるのかもしれないが、新しいカードは、それこそ数年前のビデオカードのようにシンプルで簡単なヒートシンク&ファン。仰々しくなく、それだけに音が静かそうだというのは好印象だけど、熱的には大丈夫なのだろうかという不安もほんのちょっと。

取り付け後のマシン内部。カード長は今まで使っていたGeForce FX5600カードより若干短かった。ちなみに、ビデオカードの下にささっているのは“今だに”なSCSIカード……。
年末の休みに入ってすぐ、さっそくカードを取り付ける。そして電源オン。カード上にLEDが付いてるのか。光ってますねー……って、何色かに点滅するんですか、このLED!!!! いや、きっとブート時にキラキラ光るだけ……ではなく、ずっと点滅し続けてる。PCに電源が入っているあいだ、ずっとピカピカキラキラ点滅しながら光ってます、LED。きれいなのかもしれないけど……正直、ちょっと鬱陶しい。ケース側面に空いている換気用のスリットからLEDの点滅する4色(?)の光が常時足元に漏れてきていて、なんとなくいつも気になってしまう。電飾ケースが一時期話題になったようだけど、個人的にはこの手の華美な装飾はどうしても好きになれないなぁ。

隠れたお洒落?はともかくとして、実際の動作自体はもちろん非常に快調。さっそく公式ベンチ「FINAL FANTASY XI Vana'diel Bench2」でスコアを計測してみた。



FINAL FANTASY XI Vana'diel Bench2の計測結果。マシン環境は前述のものを使用。

結果は上記のとおりで、やはりスコアはATI RADEON 9600XT搭載カードのほうが上。ただし、すごく上というほどではなかった。とはいえ、ほぼ同程度の価格帯の製品だから劇的なスコア向上はないだろうというのは予想通り。このスコアの違い、そして、NvidiaとATIというブランドの違いが実際のゲーム内でどのくらいの差になるか比較してみよう。

(1)天候エフェクト

FFXIの世界地図で最北部に位置するボスディン氷河は、一年中雪が降るエリア。この地方では、通常の雪よりももう一段階降雪がヒドい、吹雪という天候になることがある。これまでの環境では、吹雪の時にはとてもじゃないが天候エフェクトオン状態ではまともに歩き回ったり、戦闘したり、チャットをしたりするのはつらかった。

雪(画面左)と吹雪(画面右)の様子。静止画だとよくわからないのだが、吹雪のときは積雪が吹き上げられているわ雪が横殴りで全体にも矢がかかったような画面になっているわで非常に視界が悪く、日中でも薄暗い感じ。表現の見事さは全天候中一番かもしれない。撮影時のビデオカードはいずれもATI RADEON 9600XT。 『FINAL FANTASY(R) XI』(C)2002-2003 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.

ビデオカード変更後はというと、さすがに晴天の場所に比べれば多少動きは落ちるまでも、文字入力すら重くなるというほどの高い負荷はなくなった。これはもう、圧倒的な違いといってしまっていいだろう。今までは吹雪のエフェクトの中を行軍したことなんてほとんどなかったが、最近では吹雪の表現のすごさを味わいつつ、「うおー、前が見難いー」などと楽しみながら遊べてます。これは本当に大きな進歩!

そのほか、エフェクトが重いことでPCユーザーにはわりとよく知られているコンシュタット高地やバタリア丘陵の砂嵐なんかもまるで余裕。これからは常時天候エフェクトオンで普通に遊べる!

(2)テレポートポイント周辺

ATI RADEON 9600XTで撮影したテレポートポイント周辺の画面。見た目にはあまり大差ないが、旧環境に比べると圧倒的に軽い! 『FINAL FANTASY(R) XI』(C)2002-2003 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.
テレポートポイント周辺も、これまでとは段違い。今まで受けていたストレスは一体なんだったのだろうと思うほどスカスカ動いている。もちろん、チャットも取引も重いと感じることはほとんどない。光具合の綺麗さはGeForce FX5600とATI RADEON 9600XTとでほとんど変わりはないが、光の帯が波打つ動きがスムーズになったため、全体の印象はずっとよくなっている。タクシー屋さんたち、今まで反応が鈍くてスイマセンでした。



森林マップ

同じくATI RADEON 9600XTで撮影したジャグナー森林。ここも動作に関するストレスは完全解消。なお、ATI RADEON 9600XTでの撮影時の描画設定は、TexturePerformanceがLOW(画質=高品質)、BumpMap、MipMapともに使用。 『FINAL FANTASY(R) XI』(C)2002-2003 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.
低レベル時によく過ごす西ロンフォール、徒歩やチョコボという騎乗生物に乗って移動するときに頻繁に通るジャグナー森林、レベル25ぐらいからよく行くことになるユタンガ大森林は、非常に木が多いエリアで、これまではいつもなんとなく重いという状態で過ごしていたが(画質設定を下げてやればこのあたりは解消可能だったが……やはり最高のセッティングで遊びたいし)、これらのエリアもビデオカード変更後はスッカスカ動く。画像クオリティを最高レベルにして、BampMapやMipMapを使用する状態にしても動作には何の不満もない。さらに天候エフェクトをオンにして、雨や雷雨に遭遇しても、処理が大幅に重くなるということもなかった。


列挙しだすときりがないのでこのぐらいにしておくが、このほかにも「あ、ここも前はもっと重かったのに、軽くなったなぁ」というようなところがいくつか見受けられた。ことFFXIを遊ぶことだけを中心に考えれば、この買い替えは「ぐっとパフォーマンスがよくなる好例」と言えるかもしれない。

そんなわけで、生まれ変わったように快適な環境でFFXIをプレイする年末年始だったのだが、何も悪いことがなかったわけでもないあたりは業の深さなのか。

現時点では詳しい検証がまったくできていないのだが、1日に1回程度の頻度ではあるものの、何の前触れもなく、唐突にマシンが固まることがあるのだ。こういった症状は今までに出たことがないので、入れ替えたビデオカードがなんらかの原因と推測できなくもない。ケースを開けてビデオカードに触れてみると、もしかすると放熱不足なのかなぁとも思える感触の温度になっているのがやや気がかりではあるが……。1度再起動してやると何事もなかったように動き続けるし、前兆もなければ再現性もないので、なんとなく気持ち悪いところではあるが、これについては今後しばらく様子を見るしかなさそう。

あとはLEDがやっぱり気になりすぎるのがなんとも(涙)。この製品ならではの特徴だとは思うので忍びないことは忍びないのだけど、今度の休みにLEDの回路を切ってしまおうかしら。ビカビカ光続けるのはちょっと目にうるさすぎるのです……。



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