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次期Itanium 2に対応した『HP-UX 11i v2』発表──Linux APIも提供

2003年06月10日 21時24分更新

文● 編集部

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日本ヒューレット・パッカード(株)(以下、日本HP)は、次期バージョンのItanium 2に対応したUNIX『HP-UX 11i v2』を7月1日に発売する。

『HP-UX 11i v2』は、間もなく登場する予定の次期バージョンItanium 2(開発コードネーム“Madison”)にも対応したOS。同社のエンタープライズ戦略“アダプティブ・エンタープライズ”をサポートするプラットフォーム製品として位置づけられる。“アダプティブ・エンタープライズ”は、以下の3つの技術を中心に、市場の変化に柔軟に対応できる企業システムの提供を目指すというもの。

  • 仮想化による動的なリソースの最適化技術
  • システム管理の自動化技術
  • 連続したに長期間のオペレーションを安全に可能にする技術

日本HPは、これら3つの技術をIAサーバで実現することを目指しており、今回の『HP-UX 11i v2』は出荷開始から10年間にわたる長期サポートや、信頼性、セキュリティの強化、システム管理機能の提供などで“アダプティブ・エンタープライズ”を実現するとしている。具体的な新機能は以下のとおり。

  • 動的なカーネルチューニング機能、プロセッサおよびキャッシュの障害回避機能PCIカードの動的な追加/交換機能を追加
  • OSインストール時のセキュリティ設定機能やホストベースのIDS、ファイアウォール機能の追加、セキュリティ設定変更ツール『HP-UX Bastile』の強化
  • アプリケーションの要求に応じてリソース再配分をおこなう『Workload Manager』製品をバンドル提供(HP-UX 11i v2 Mission Critical Operating Environment製品として販売)

そのほか、既存のPA-RISC環境とのバイナリ、ソース、データの互換性を維持し、Itanium 2環境への移行を容易にしているほか、Linuxアプリケーションの移植を支援するためのLinux APIやLinux Runtime Environmet(2003年後半提供予定)も提供される。

『HP-UX 11i v2』は最大で64CPUまでサポートする。価格は1CPUあたり16万9000円から。

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