東日本電信電話(株)は“BフレッツIPv6”サービスのデモを行っていた。すでに同社は昨年12月にサービス実験開始を発表しているが、今回はそのシステムを確認できる貴重な機会と言えるかもしれない。ブースでは大手町で収録されたライブ映像をエンコーダ兼配信サーバーを通し、MPEG-2/6MbpsといったDVD並の品質でSTB(セットトップボックス)に送信、会場に設置された数台のデスプレーに映し出していた。STBは図のように構成され、ツリー2段目のSTBは1段目のSTB2台から映像がコピーされる。
サービスイメージ |
P2P配信論理構成 |
ブースには1段目、2段目それぞれのSTBを通した映像が映し出されていたが、品質の劣化が全くと言っていいほど感じられなかった。ただし、2段目のSTBを通した映像においては数秒の配信遅延が起きているのが確認できた。
会場に設置された複数のディスプレーにライブ映像が映しだされていた |
同社ではP2P配信システムの特徴として、
- 低コスト化を実現
- 配信先の増加による配信元設備のコスト上昇を抑制、受信側距離に関係なく一律料金
- 高い品質を確保
- 冗長パス自動切替機能、パケットロスを補償する再送機能
- 高いセキュリティーの確保
- IPsecによる暗号化、グループ認証によるアクセス制限
- 多様な配信形態を利用可能
- ライブ配信をメインにダウンロード配信にも対応
を挙げている。
さらに同社では、今年3月にウォルト・ディズニー・ジャパン(株)、(株)ディーワンダーランド、西日本電信電話(株)と立ち上げた新ブランドのブロードバンドコンテンツサービス“DisneyBB(ディズニー・ビービー) on フレッツ”をデモ。詳しくはこちらの記事を参照していただきたいが、サービス開始は今年の夏を予定。すでに東京と大阪地区を対象に3000人が無料で体験中だ(無料体験はすでに締切っている)。
“DisneyBB(ディズニー・ビービー) on フレッツ”のデモ画面 |
サービス利用に必要な『スターターキット』に含まれるオリジナルコントローラ/(c)Disney |