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バーテックス リンク、インターネットのフィルタリングを一元管理するセキュリティーソフト『WebWasher』を発売

2002年12月17日 21時16分更新

文● 編集部 栗山博行

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(株)バーテックス リンクは17日、独Webwasher.com社が開発したウェブフィルタリング、コンテンツフィルタリング、ウイルス対策などを一元的に管理できるコンテンツ・セキュリティー・マネジメントソフト“WebWasher”シリーズの取り扱いを開始すると発表した。

左から(株)バーテックス リンク代表取締役社長 由利義和氏、同社取締役ソリューション事業部長 木佐谷康氏、独Webwasher.com社社長兼財務最高責任者クリスチャン・マッゼン(Christian Matzen)氏、日本システムハウス(株)取締役セキュリティ事業部長 石井一夫氏

同社では、18日よりウェブフィルタリング機能を持つ『WebWasher AC(アクセスコントロール)』の販売を開始し、2003年2月以降に、ウェブ/コンテンツのフィルタリングに対応した『WebWasher EE(エンタープライズエディション)』、コンテンツ/メールのフィルタリングを行なう『WebWasher PG(プロテクテッドゲートウェイ)』、ウェブ/コンテンツ/メールのフィルタリングに対応する『WebWasher CSM(コンテンツセキュリティマネジメント)』の3製品の販売を予定する。WebWasher ACの価格は、フィルタリングURLデータベースの更新料金とサポート費用を含め、1年間50ユーザーで35万円から。

『WebWasher』のウェブフィルタリング設定画面

WebWasherは、インターネットゲートウェイを監視することでウェブやコンテンツのフィルタリングを行なうコンテンツ・セキュリティー・マネジメントソフト。ゲートウェイとは、キャッシュサーバーと外部アプリケーションをつなぐプロトコル、ICAP(Internet Content Adaptation Protocol)をの利用により、システムの負荷を抑えることが可能となっている。プログラムはシングルバイナリで提供され、アクセスキーの変更によりソフトウェアの設定を変えることなく、4つの製品をシームレスに変更が可能。オプションとして、ウイルス対策機能(McAfeeのエンジンを利用)とレポート機能の2つが提供されるが、これらの機能を導入する場合には、プログラムのダウンロードが別途必要となる。

ウェブフィルタリングは、欧米240万サイト、日本語40万サイトのURLデータベースを毎日更新/追加し、58カテゴリの判断基準によるフィルタリングのほか、URL名やサイト内の文字列(英語のみ)によるポルノサイトの自動判別機能なども装備する。コンテンツフィルタリングでは、オブジェクトサイズやファイル名、拡張子による不要コンテンツへの防御のほか、ポップアップウィンドウやバナー広告の抑制、クッキーなどによる個人情報漏洩の防止などに対応する。メールフィルタリングは、メールボム攻撃への防御やメール運用のポリシーの侵害に対する対応方法の定義/カスタマイズなどが行なえる。

バーテックス リンク取締役ソリューション事業部長の木佐谷康氏によると、「ソリューション事業は、9月までの売上実績で対前年比150%の成長を遂げているが、WebWasherの販売により、インターネットセキュリティー事業の拡大を図り、WebWasherシリーズでは年間5億円の売上を目指す」という。

対応OSは、Windows 2000/NT 4.0、Solaris 8/9、Linux。ICAP接続対応キャッシュサーバーは、米ネットワーク・アプライアンス社のNetCacheシリーズなど。

発表会では、バーテックス リンクと業務提携している日本システムハウス(株)より、WebWasherの導入支援、システム構築サービスのサービス展開も表明された。

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