デュアルチャネルDDRに対応する初のチップセットであるIntel“Granite Bay”、K8チップセット“AMD8151”など、注目の新チップセットがWPC EXPO 2002で展示されている。
Intel“Granite Bay”
Intel製・コードネーム“Granite Bay(グラナイト・ベイ)”は、シングルの倍のメモリ帯域を実現する“デュアルチャネルDDR”をサポートするPentium 4用チップセット。これによりDDR266の場合帯域は4.2GB/sec(シングル2.1GB/secの倍)となり、Pentium 4のFSB533MHzの帯域4.2GB/secをカバーすることができるようになる。マザーボードベンダ関係者からは「(テストしたら)RDRAMより速い」という言葉も聞かれ、現在ハイエンドに位置付けられているRDRAMサポートのi850系を置き換えていくことになるという。正式発表日は11月18日と予定されており、意外と早く手に入れられるようになりそうだ。ただし搭載マザーボードの価格は3万円程度になるということで、それよりも低価格になるi850系チップセットもとりあえず存続はするとのこと。そのほかAGP 8×に対応、South Bridgeはお馴染みのICH4で機能追加はない。
ASUSTeK「P4G8X」 |
Gigabyte「GA-8INXP」 |
何の説明もなくこっそり展示されていたMSI「MS-6565」 |
Abit「GB7」。レガシーフリーシリーズの製品となる |
AMD“AMD8151”/VIA“K8T400”
K8。Pentium 4用クーラーが使用できるようにリテンション穴のパターンが設けられているが、K8自体の仕様が変更される可能性もあるため実際どうなるかはまだ不確定とのこと |
マザーボードの展示は早くから行われており、クーラーに至ってはもう販売が開始されているK8(ClawHammer、次世代「Athlon」/「Opteron」)プラットフォーム。WPC EXPO 2002でも各マザーボードベンダのブースで展示されていたが、Gigabyteによれば実はマザーボードの量産体制はすでに整っている、とのこと。しかし肝心のK8の発売時期が、うまくいって2003年第1四半期、最悪で2003年第2四半期…と囁かれる状態のため発売できないということのようだ。
ASUSTeK「K8V」 |
ASUSTeK「K8M」 |
Gigabyte「GA-K8V」 |
Gigabyte「GA-K8A」 |
BIOSTAR「K8VHA」 |