【特別企画・最新パーツ性能チャート(Vol.6)】Athlon XP、いよいよFSB 333MHz時代に!2.25GHzの「2800+」で性能トップを奪回
2002年10月01日 20時48分更新
プラットフォームに活気が戻る
メモリ容量が異なるので厳密な対決とならず、やや後味が悪いまとめになるが、Sysmark 2001のOffice Productivityを含むいくつものテストで不利な64bit/256MBモードでPentium 4-2.8GHzを上回っていることからして、トータルではPentium 4-2.8GHzに対してやや優勢と言える。しかもPentium 4のテスト結果はRDRAMを用いており、より一般的なPC2700を使った場合にはさらに性能は低くなる。2600+ではほぼモデルナンバー=Pentium 4のクロック、という印象だったが、2800+では、「+」がそれなりの意味を持っていると言えそうだ。
ただ、このプロセッサが当分手に入らないという事実は、深刻に受け止める必要があるだろう。Pentium 4-2.8GHzはもう一月以上前から販売されている。2003年第一四半期になれば、Pentium 4には必ず3GHzオーバーの製品が登場していると予想されるし、それ以前でも、nForceのようなデュアルDDRインターフェイスを備えたGranite Bay、P4X600、SiS655などのチップセットが続々登場予定であり、2.8GHzシステムの性能にはもう一段のアップがある。
とはいえ、2200+の時点でPentium 4に発表日で159日離されてしまっていたAthlon XPが、今回、2.8GHzと2800では37日差まで詰めてきたこと(グラフ9)、FSB 333MHz化というプラットフォーム変更まで行ってみせたことで、AMDのAthlon XPにかける意気込みが、今年前半の、いつまでもサラブレッドが出てこなかったころに比べずっと前向きに感じられるようになっている。来年にはこの333MHzプラットフォームでキャッシュを倍増させたBartonが登場することもアナウンスされている。将来に期待が持てるというのは、自作時のマザーボード/プラットフォーム選択に大きなプラス要因となるし、それでこそ、同性能ならPentium 4よりずっと安価であるというAthlonの魅力も際だってくるというものだろう。
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