重いデカイは織り込み済み
でも、内蔵無線LANは欲しかったか
実機が届いたのは8月最初の金曜日。1週間程度は忙しくてじっくり触れなかったが、その後、普段使うソフトのインストールや各種設定にいじくりつつ、一度自宅へ持ち帰った後も、時折会社に持ってきたり、取材に持っていったりもしてみた。
運搬に使っているのは3年前に米Microsoft取材の際にもらったデカバッグ。アメリカ人向けに作られているためか、A4ノートがすっぽり入ってクッションが効いてる、さらに肩掛け部分のつくりも頑丈なのはありがたい。ほかにACアダプタや書類、月刊アスキー2冊程度は入ってしまう。もちろんそうなれば重さは5kgを軽く超えるが。本体＋ACアダプタの総重量だけでも約3kg。リュックを背負うと肩ひもがずしりと食い込むが、自分でしっかり吟味して、納得して買ったPCだけに、この重さもまた子を背負う父親のような心境で、「いつの間にか、オレもこんな大きな子(PC)を背負えるようになったんだな」と喜びに変わってしまう(やせ我慢35％込み)。
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| ACアダプタを、ザウルスのものと比較。でかいくて暑いです。白ぶー様もお怒りの様子です |
持ち歩いていて気になるのは、本体よりもむしろACアダプタのでかさ。ACアダプタはさらに、使用時の熱さも少々気になった。というのも、家での使い方は机の上にちゃんと載せて、といったお行儀のよい形ばかりではない。布団に寝転がって、ひざの上に載せて、横寝でTVとPC画面に視線を行き来しながら、とリラックススタイルで使うので、ACアダプタは必然的に枕元に置かれる。すると布団も枕もほんわかあったまってくるのだ。というか暑い。触れないほどではないが、PCをスタンバイ／休止状態にしてもACアダプタは常に(生真面目に)交直変換を続けているので、デンコちゃんに注意されないように極力「休止状態」(メモリ内容をHDDに書き出して完全停止)にしてコンセントから抜くようにしている。
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| 小指ちょっと無理めの図。普段のデスクトップPCでは小指の付け根で押さえている。ノートPCの場合だけは、(Ctrlが)Aの左となりでもいいかな、とも思う。でも、そうなると「配置が非標準的」とか言いたくなりそう。PC雑誌編集者って、やーね |
そのほか、細かい部分では購入前から予想されていた(デスクトップPCと比べての)不満はあるにはあるが、それらは織り込み済みのこと。具体的には、
・左Ctrlが小指付け根では押せない(小指を伸ばして押す必要がある)
・ステレオスピーカの音がカシャカシャと軽く、BGMとして「龍騎」や「ラーゼフォン」のサントラをまわしてる分にはいいが、音楽を楽しむ気にはなれない(ゲームのSE／BGM程度ならOK)
・文字入力中にタッチパッドに指が触れて、カーソル(入力位置)があさっての方向に入り込み、文章が“わやくちゃ”になる
という程度。3つめは、タッチパッドの設定で「タップによるクリック」をオフにすることで解消された。14.1インチでSXGA+(1400×1050ドット)という高密度な解像度では文字が小さすぎるかとも思った(小さすぎて読みにくかったら文字サイズを大きくするつもりだった)が、これは今のところ問題なしで、文字サイズも変更していない。液晶なのでCRTモニタ以上にドットがくっきりしているのも理由のひとつかもしれない。
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| インターネット接続環境2態。無線LANカードはザウルスでも使っている(会社にて)。ホットスポットも試してみようかと計画中。でも、自宅にADSLを引いたらウチ無線LANに使うかな、やっぱ。1Kなのに無線LAN。ACアダプタつないでるのに無線LAN。「だって、ひもは少ないほうがいざ逃げるときにも便利じゃん」 |
ところで、会社に持ち込んだ際にはAirH"をはずして無線LAN(メルコのCFタイプアダプタ「WLI-CF-S11G」)を利用している。そのため家を出るときにAirH"アダプタはザウルスに差し、無線LANアダプタをPCに差し替えてからバッグに入れてるのだが、この1.5cm飛び出したアンテナ部分に無用なテンションがかからないか、時々気になる。これが唯一の不満だ。本機には無線LAN内蔵モデルはないのだが、Y館長の“ThinkPad”“Mebius”やUの“Let's note”(いずれも無線LAN内蔵でアンテナは液晶側の周辺部に組み込まれている)を見ると、少々うらやましいな、と思ったりする。
現在の使い方は、このようにほぼ1台で完結しており(ちなみに、ザウルスもスタンドアロンな使い方で、デスクトップ／ノートPCとデータ連携はまったくしない)、会社とのデータのやり取りにはWeb上のメールやストレージサービスを利用している。32kbpsなので転送(アップロード)に時間がかかるのは仕方ないが、つなぎ放題なのでその間はゲームに興じたりテキスト系Webサイトを読みふけったりと、あまり“あくせく”しないようにしている。ゲームや複数Webサイトを開きっぱなしにできるのも、SXGA+の高解像度画面ならではの楽しみ方だ。
ウチVAIOは、こんな風に会社でのペースとは違った“楽パソ”を満喫している。なので、この原稿も予定より1日遅れちゃったりしたわけだが。
そうそう、あやまりついでに楽パソ・ウチVAIOの周辺機器として、のんびり感を増すために下駄と浴衣と扇子買ってもいいっすかぁ? だって、高円寺ってそういうの似合うんですもん。VAIOカラーに似合うのを選びますから。だめ?
