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Samsung純正のPC3200 DDR SDRAMが店頭に並ぶ、チップ型番は“K4H560838D-TCC4”

2002年07月31日 21時40分更新

文● 小磯

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 先週登場した“初のPC3200(DDR400) DDR SDRAM公式対応マザーボード”「P4PB-400L」に続き、今度はPC3200 DDR SDRAM 256MBモジュールが登場。おそらくSamsung純正と思われる製品の販売がOVERTOPで始まった。価格は1万2381円。これまでもPC3200対応をうたうメモリは存在していたが、オーバークロック品でないモジュールが販売されるのは今回がはじめて。



K4H560838D-TCC4

 片面実装となる256Mbitメモリチップの型番は“K4H560838D-TCC4”。覚えている人もいるだろうが、これは先週の記事で紹介した「VIAが動作を確認したというモジュール」だ。モジュールに貼られたシールによるとCAS Latencyは3。K4H560838D-TCC4というメモリチップについての情報がSamsungのウェブサイトから検索できないため詳細は不明であるものの、Samsungは以前からPC3200モジュールについて、従来製品をベースに駆動電圧を引き上げるとしているのを考えると、おそらく2.6V駆動だ。



PC3200 DDR SDRAM 256MB(CL=3) PC3200 DDR SDRAM 256MB(CL=3)裏面 PC3200/CL=3
PC3200 DDR SDRAM 256MB(CL=3)。モジュール上のシールでPC3200/CL=3を確認できる

 さてここで気になるのは、最近になって公開された“Apollo P4X400”チップセットの仕様である。これによると、たしかにメモリバスとしてPC3200(DDR400)をサポートするものの、実際のメモリサポートはPC2700(DDR333)までとなっている。つまりP4X400はPC3200を“公式には”サポートしないわけで「限定こそつくものの、(P4X400搭載製品である)P4PB-400LはPC3200をサポートする」というVIA当初の見解はなかなか微妙な発言だったということになる。台湾と日本で見解が違うあたり、なんとも言えないところだが、「PC3200で動いたらラッキー」くらいに取っておいた方がいいのかもしれない。

基板に刻まれたSamsungの文字
基板上にはSamsung製であることを示す文字を確認できる

 となると、実際には現在のところオーバークロック用にしか使えず、ありがたみはそれほどなくなってしまうのだが、200MHz駆動を(こちらは)公式にサポートするSamsung純正のPC3200 DDR SDRAMが早くも登場してきたというのはなかなかに興味深い。8月中に登場予定で、Nvidia自ら公式にPC3200(DDR400)対応をうたっている“nForce2”チップセットを、Samsung純正品といっしょに待ってみるというのも、初物マニアを自認するなら十二分に「アリ」だろう。



渦中のP4X400搭載マザー第2弾も登場、IEEE1394サポート

P4PB-400FL

 その“DDR333対応なのにP4X400”チップセットを搭載するマザーボード「P4PB」シリーズには早くも第2弾が登場。「P4PB-400FL」と名付けられているのは従来製品のバリエーションモデルで、VIA製のIEEE1394コントローラを採用している。価格はOVERTOPで1万6750円、TSUKUMO eX.で1万6799円、高速電脳で1万6800円、コムサテライト3号店で1万7800円となっており、“IEEE1394コントローラ代”は2000円程度。



パッケージ DDR400 付属ブラケット
パッケージは「P4PB-400L」と同じで、やはりPC3200対応をうたっている。一方同梱のブラケットは新たにIEEE1394端子×2を用意
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