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ネオジャパン、グループウェア『desknet's エンタープライズ版』などを発表

2002年07月29日 21時06分更新

文● 編集部 田口敏之

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(株)ネオジャパンは29日、企業向けグループウェア『desknet's』のエンタープライズ版『desknet's エンタープライズ版』を、同日付けで発売すると発表した。価格は100万円から。併せて、(株)リコーと協業し、desknet'sとリコーの文書管理システム『Ridoc Document System』およびデジタル複合機『imagio Neo』シリーズを連携させる拡張ソフト『Ridoc 連携モジュール』を、8月20日に発売すると発表した。価格は2万円。

desknet's エンタープライズ版
desknet's エンタープライズ版

desknet'sは、同社製品『iOffice』の後継製品として、1999年2月に販売を開始したグループウェア。効率性を重視し、イメージデータなどを多用した直観的な操作が可能なインターフェースを備えているのが特徴。エンタープライズ版では、スケジュール、設備予約、回覧板、インフォメーション、アドレス帳など合計20機能を提供しており、例えばスケジュール機能と設備予約機能を連動させて、人と設備のスケジュールを一元管理できるなど、機能間の連携を強化しているという。

LDAP、EIPに対応
各機能は、独立したモジュールとして各社EIPへ取り込める。また、LDAPに対応している

各機能は、独立したモジュールとして提供し、各社EIP(Enterprise Information Portal)へdesknet'sの機能を取り込める。また、LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)に対応し、他のシステムと連携してユーザー情報の共有が可能となっている。

負荷分散構成が可能
データベースサーバーやウェブサーバーを負荷分散させることにより、さらに冗長性と拡張性を高め、大規模ユーザーによる利用を可能にする

データ管理にはRDBMSを利用し、OracleとDB2 UDBに対応した。また、ウェブサーバーやデータベースサーバーの分散管理と運用を可能としている。これにより、数千から数万ユーザー規模での利用において、組織情報の階層管理を可能にするとともに、大量のデータをストレスなく利用できるという。今後、PostgreSQL、MySQL、SQL Serverなどにも対応する予定。

ユーザーの階層管理
ユーザー管理機能は、最大10階層までの組織構造に対応

大規模利用に対応し、スタンダード版では1階層のみでしか管理できなかったユーザー管理機能が、最大10階層までの組織構造に対応した。レスポンス優先でネットワークの負荷を軽減するために、イメージデータを用いずテキストデータですべての情報を表示する画面モード“Diet画面バージョン”も用意している。このほか、各種携帯電話やPDAに対応し、外出先などモバイル環境での利用も可能。

対応OSは、Solaris 2.6/7/8、AIX、Windows NT 4.0 Server/2000 Server/2000 Advanced Server、Red Hat Linux、TurboLinux、Miracle Linux、そのほかRDBMS対応OS。対応RDBMSは、Oracle 7 Enterprise Edition/7 Workgroup Server/8 Enterprise Edition/8 Workgroup Server/8i Enterprise Edition/8i Workgroup Server/9i Enterprise Edition/9i Standard Edition、DB2 Universal Database v7.xとなっている。

販売は、エー・アンド・アイ システム(株)、キヤノン販売(株)、東芝情報機器(株)、日本電気(株)、(株)日立ハイソフト、プラットアイズ(株)、ぷらっとホーム(株)を通じて行なう。ネオジャパンでは、年間100社への販売と、5億円の売り上げを見込んでいる。

Ridoc連携モジュールは、リコーの事業戦略“リコードキュメントハイウェイ構想”に基づき、ネオジャパンとリコーが共同で企画開発した拡張ソフト。

連携のイメージ
複合機をネットワーク接続することにより、desknet'sの文書管理で紙文書やファクス文書を取り込んで、電子文書と同様に保管し、一元管理できるようになる

同製品を利用すれば、複合機をネットワーク接続することにより、desknet'sの文書管理で紙文書やファクス文書を取り込んで、電子文書と同様に保管し、一元管理できるようになる。操作は、imagio Neoの操作パネルで、文書を登録するフォルダを指定して原稿を読み取るだけで行なえる。文書の登録時に、メールで通知することも可能。imagio Neoで受信したファクス文書を、desknet's上の文書管理データベースに直接登録することもできる。

管理機能
文書管理ソフト『Ridoc Document Server』との連携により、過去の紙文書の版管理や全文検索などが可能になる

また、文書管理ソフト『Ridoc Document Server』との連携により、過去の紙文書の版管理や全文検索などが可能になる。desknet'sのワークフロー機能を利用した決裁書類を、Ridoc Document Serverに移行して登録することも可能。これにより、起案文書の作成から審査、承認、文書の保管までを効率化できるという。

効率化
desknet'sのワークフロー機能を利用した決裁書類を、Ridoc Document Serverに移行して登録し、起案文書の作成から審査、承認、文書の保管までを効率化できる

動作環境は以下の通り。対応OSは、Windows NT 4.0 Server(SP6a以上)/2000 Server(SP2以上)/2000 Advanced Server(SP2以上)。対応データベースは、SQL Server 7.0(SP3以上)/2000(SP2以上)。Pentium II-266MHz以上のCPUと、256MB以上のメモリー、200MB以上のHDDの空き容量、および800×600ドット、6万5546色以上表示可能なディスプレーが必要。

ネオジャパン代表取締役社長の齋藤晶議
ネオジャパン代表取締役社長の齋藤晶議

発表会で、ネオジャパン代表取締役社長の齋藤晶議氏は「拡張モジュールは、いつも使っているグループウェアといつも使っているFAXコピーを同じ環境で使えないか? という企業からの要望を受けて開発を行なった。今後リコーとは、さまざまな分野で協業していく予定」と述べた。

販売は、リコーおよびリコーの販売会社各社を通じて行なう。両社では、年間500本の販売を見込んでいる。

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