米Vita Nuovaは、米Lucent TechnologiesのBell研究所が開発しているOS『Plan 9 4th edition』のパッケージ版を7月1日から出荷すると発表した。
『Plan 9』はネットワークでの利用を前提に開発されたOS。ファイルサーバ、CPUサーバ、クライアントの機能をすべて別のマシンに割り当て、ファイルおよびリソースにシームレスにアクセスできる「9P」と呼ばれる独自のプロトコルで通信する。ユーザーはファイルシステムに直接アクセスすることなしに、それぞれの名前空間上で個別の環境を利用することができるほか、どのCPUを利用するかについても自由に選ぶことができる。
『Plan 9』は2001年6月に発表された3rd edition以降、オープンソースで公開されている。バイナリとソースコードは『Plan 9』のWebサイトからダウンロードできる。
今回発表された4th editionは、「9P」プロトコルでロングファイルネームをサポートしたほか、接続の暗号化、パスワード管理エージェントの強化などがなされている。
『Plan 9 4th edition』の価格は150ドル。日本国内では、日本テクノ・ラボ(株)が米国リリースにあわせてリリースする予定。価格は2万8000円の予定。